ホムンクルス 4 (4)と言うわけで、立ち会いも結構ひまだったりするので、ブログなんぞを更新してみる。(笑)

コンビニで見っけて立ち読みしたんすけどねぇ、ホムンクルス。うーん、私好みではまりました。内容は、カーホームレスをしている主人公が、70万円と引き換えに、医大生に頭蓋貫通(トレパネーション)の手術を受け、それにより、片目を閉じるとその人間の心の奥底に抑圧された本性が、姿形となって見えてしまう能力を手に入れる、、、という話です。

小指を詰めた数が自慢のやくざの親分が、この主人公の目を通してみると、ロボットに見え、その中に乗っているのは泣いている子供であって、そのロボットは、実は子供の頃に自分の友達の指を鎌で切り落としてしまって、そのことに関して謝ることもできなかった自分を抑圧して作り上げたそのやくざの人格そのものであった。主人公の名越によりその忌まわしき過去を思い出し、普通の人格へと戻っていく・・・なんつう話があったりします。

この主人公、名越の目を通して見る人間の姿は、もうほとんど脳内麻薬中毒状態。この山本英夫氏の作品は『殺し屋1』もそうだったが、抑圧された精神がテーマになっていたりするので、やばめっす。それに引っ張られる私もやばめということなんすかねー。ちなみに、この人、大麻所持容疑でつかまってたりしてませんでしたっけ・・・。

ホムンクルスとは?(はてなダイアリー:ホムンクルス
 
錬金術師・パラケルススが作り出したとされる人工生命体。またはその生命体を作り出す作業のこと。
フラスコに人間の精液・数種類のハーブ・馬糞を入れて密閉し、馬糞が発酵する温度に保つ。40日経過するとフラスコの中に透明で人間の形をしたものが出現する。ここで人の生き血を入れ、さらに40週間、馬の胎内の温度で培養する。このとき毎日この生命体に生き血を与えなければならない。
完成したホムンクルスは、人間の子供と同じ姿をしているがずっと小さく、自然にあらゆる知識を身に付けている。フラスコの外に出したり、生き血を与えるのを止めるとすぐに死んでしまう。
この技術は、人間が神の領域に足を踏み入れたものとして恐れられていたが、パラケルススの死後成功したものはいなかった。


【参考】 幻想世界小辞典 : ホムンクルス

トレパネーションとは頭蓋骨に穴(第3の目)をあけることなんですけどねぇ。それによって、”思うがままに、脳の中を活発化させる事が出来るようになります。高度の意識に目覚め、楽観的で、情熱的な人間になるでしょう。これまで悩んでいたようなささいな問題なんかは楽しみにさえ思えるようになります。一生を通して最高の気分が持続するわけです。”ということですが、科学的根拠は全く無いという。なんだかロボトミーっぽいっすねー。

【参考】 X51.ORG : 頭蓋穿孔 – 「トレパネーション」は第三の眼を開くか