マタレーズ暗殺集団 (上) (角川文庫 (6183))
ロバート・ラドラム
角川書店
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85年頃の本なんですがね。いわゆる冷戦時代のスパイ小説的なものなんですが、とにかくストーリーが練られていて息つく暇も無く一気に読めます。あー、このまま物語が終わらないでくれっていう感じを抱きつつ。

宿敵同士の西側のCIAトップエージェントと東側のKGBトップエージェント。この二人がある陰謀をたくらむ巨大な組織に立ち向かう話なんですが、登場人物の描写がすごく良いんですよねぇ、この人。まるで映画のワンシーンを見ているような感じで。KGBエージェントがその陰謀をつかみ、それを知らないCIAエージェントに接触しようとするところのシーンなんか熱くなりますねぇ。そして、物語の終わらせ方も泣けるし・・・。上質の一品ですなー。