orinas-logo.gifolinas – Organization of Lifestyle,Interface,New business,Amenity,Shopping



■住所:東京都墨田区太平四丁目2番1外
■事務所棟面積:67,800㎡
■商業施設面積:55,400㎡
■住宅棟:89,300㎡
■テナント:150
■駐車場:989台
■デベ:東京建物

通常、このクラスになるとリージョナル型としてアンカーに GMS を入れてくるのが常であるが、当初からそれはしたくないということで、サブ核的位置づけで、1,000坪クラスの大型テナントを複数配置しモールを構成するっていうことだったから、果たしてどうなんだろうと思ってたのだが…ここまで上手く仕上げてくるとは東京建物侮れず。(笑)

最近の エンクローズドモールのトレンド、吹き抜けを中心にその周囲にテナントを配置し、エンドに核テナントをもってくるという構成を、狭い敷地ながらも開放感を感じさせるように上手くまとめてある。

構成テナントも、イオン系定番テナントは当然入ってるとして、都心と言う立地の強みを生かしたグレード高めのテナントも見受けられ、商業コンセプト“Well-off Life Style”(日常生活よりワンランクアップした生活スタイル)通りの良い位置取りのモールとなっている。


が…


錦糸町という土地柄的に果たして合うのかどうか。(笑) 総武線っていうのは千葉から都心へ向けての大動脈だから、当然沿線の商圏は肥沃なのでマーケットとしては間違いの無いエリアだけれども、西と比べるとどうしても客単価が低いエリアであることは否めない。

そこへこれだけのグレードの MD で大丈夫なんだろうかいという事で、計画当初にお話を伺わせていただいてた中の人に久しぶりに会って聞いてみたら、オープンして1ヶ月、現在の課題は平日の駐車場の稼働率をどうやってあげるかっていうことですって言ってた。前面道路が片側二車線のロードサイド的立地であり、オープン初日は蔵前通り、三つ目通り共に大渋滞だったようだけれど、やはりこっちの方のエリアは徒歩ないしチャリが多いのねぇ。

近場のコンペティター、サンストリートにしても徒歩・チャリが多いし、先日オープンしたアリオ亀有も下駄履きが多くて客単価も低いっていうし、どこまでこのグレードを維持していけるか、他人事ながらちょっと心配。来年には小名木川駅前のIYという競合ができるしなぁ。

モールの出来が素晴らしいので是非ともコンセプトを崩さずがんばってもらいたいです。(笑)


ちなみに、オフィス棟はもう全部埋まるそうで、住宅棟は早い段階で完売だった。某有名人が買ったなんて噂をちらほら聞いてたので、実際のところどうなのよと聞いてみたら個人情報保護法がらみで社員でもその情報は全くわからないということでした~。