glass.jpgこの間、とあるモールマネージャーと雑談で、おやじ世代の間でちょいワルファッションがもてはやされてるけど、そんなのはごく一部であって、圧倒的大多数を占めるのは普通のおやじ達で、郊外型モールの売上げが堅調に推移しているのは、それらの世代にマッチングさせた MD を用意するからだみたいな話しをしてて、まぁ、その通りだなぁと思った。

トレンドを追っかけて先端を走っていくのがファッションだけれど、そこから編集しつつおろしていってどうマスに訴求していくかがリテイルビジネスだもんなぁ。

メガネも使い倒して買い換えるのが普通の人の消費行動であって、TPOに応じてメガネをかけかえるなんて事しないんじゃないかなぁ…普通の人は。俺なんか、だいたい3年ペースで変える感じだし。


いい加減、使い倒してガタが来てたので、今回、Zoff から JIN’S へメガネを買い換えたんだけど、前回買ってからちょうど3年目ぐらいだった。

Zoff を買った時は、メガネも安くてファッション感度があがった商品が出てきたなぁと、結構感動したりして、とりあえずもう一本買おうかなぁと思ったりもしたけど、結局は買わずじまいで今回の買い替え。TPO でかけかえって言っても、行動時間のほぼ 9 割が ON であれば一本で充分だしね。

Zoff が SPA による価格破壊をメガネ業界に持ち込んで、3 プライスで展開するビジネスモデルを展開した時、こりゃぁ、結構来るかもしれないと思ったけど、思ったほどに伸びていないのは、案外その辺が大きいんじゃないかなぁ。もちろん、既存のメガネ屋の既得権益(顧客がついている)が案外強固だったっていうのもあるけど。

そして、Zoff には、ファッション性という側面以上に、SPA と価格破壊というキーワードが前面に打ち出されていたような気がするので、企業アイデンティティとしてファッションが持つ遊びの部分が少しおろそかになってしまっているように俺の目には映ってしまっている。店頭見てると効率重視で面白みに欠ける…みたいな。(笑)

だから、同様のビジネスモデルを踏襲しつつも、ファッション性という付加価値をより追求している JIN’S GLOBAL STANDARD の方が、好感が持てるのですよ。デベロッパーの評価も高いしね。

その心は、郊外型のリージョナル型SCの場合、低層での展開が主だから、各リテイラーのリレーションが結構重要になってくるけど、メインであるアパレル系 shop の流れにあっても遜色ないストア・デザインなのでマッチングが良いからだろうな。

メガネだけじゃなくて、その周辺を延長させてファッション雑貨のカテゴリーにも進出してるし、カフェもやれば、CD も企画するし、なんだか楽しげなブランドだし。

衣食住と書くとファッションは一番最初に来るけど、生きていく上で別になくても良いのがファッションでもあるのだから、効率追求よりも遊びや感度と言った要素が無いといけないんじゃないかなぁと俺的には思ってて、そういった遊びの部分を感じさせてくれるから、買ってみようと思ったわけで。

その辺がブランディングなのかなぁと素人的には感じるのです。Zoff はブランディング的にいまいちで、GIN’S はブランディング的に成功している…みたいなね。(笑)

そういった目で見ると、業種業態に関わらず色々と面白い風景が見えてくるけどどうなんだろうね。

中身は知らないけど、高級付加価値路線で成功している某ペットショップと、業界の老舗だけど量販と変わらない印象の某ペットショップの対比や、ターミナル都心立地に特化し感度が高そうな某フィットネスクラブと、郊外ローコスト立地に特化しつつもどこを目指しているのかいまひとつはっきりしない某スポーツクラブの対比とか…。

ブランディングと言うキーワードで店頭を見比べると、説明がつく何かがあるような気がするけどどうだろうねー。

 
うむ。その辺は一度考えてみると面白いな…と言うわけで覚え書きと。(笑)