Beyondbeyond / Dinosaur jr.
Dinosaur jr. が10年ぶりにオリジナルメンバーで新作をリリースし、プロモーションでベストヒット USA 2007 に出演してるのを見て、こりゃ買わなきゃなということで、ちょうど amazon ギフト券があったんで迷わず購入。

ノイジーなサウンドながらもオーソドックスなプレイスタイルのギターとやる気のないヴァーカルの J.Mascis は相変わらずで(笑)。

Dinosaur jr., 俺はそのノイジーなオルタナティブ的、グランジ的サウンドの “Where You Been” が大好きで(…というかそれと “Without a Sound” しか知らない:笑)、今でもよく iPod でシャカシャカしてる。

そのサウンドを期待してる俺みたいなオリジナルメンバーを知らない人には一聴物足りないかもしれない…が、爆音で何回か聴いてたらしっくり来た。ちょっとポップによってるかなっていう感じだったけど、このまとまり感が本来のオリジナル・メンバーな Dinosaur jr. なんだろうな。



10年という経過が人に何の影響も与えないということは無いわけで、送り手側も変われば受け手も年輪を重ね、良い悪いはよくわからんが、本質的な部分は別にして変わっていくのが人なわけで、それぞれが変化していくことによって生じるズレというか違和感というか、何となくノレなくなってしまった感から、興味を失って離れて行ってしまうのがこの手のものの宿命であるが、こいつは良かった。

ベストヒット USA 2007 で小林克也に「あなたにとって音楽は何ですか?(だったかな…)」的なことを質問されて、「飯を食ってるのと同じ。別に特別なことではない。」みたいなことを言っていた、どっからどう見てもアキバにいそうなオタクにしか見えない J.Mascis の変わらない本質的な変人っぷりが、受け手である俺のオタク的本質部分に共振してるからかな(笑)。