HNのBorder.のソースを。

■境界例(Borderline case)-カウンセリング辞典 誠信書房

一見、神経症のような症状を呈しているが、背後にどことなく精神病的な心理が潜んでいることが感知される特異な慢性的病態。



「ボーダーライン例」とか、「ボーダーラインの状態」と言われる。


これだけではわかりにくいので関連する用語として・・・

■マージナル・マン – カウンセリング辞典 誠信書房

現代社会は一般に価値の多元化の時代であり、われわれは少なくとも二つ以上の異質な文化が同時に存在する複文化的状況の中に生きている。これらの複数の異文化間には当然のことながらさまざまな矛盾や葛藤が存在し、人間は一体どこに判断基準の根拠を置いたらよいのか混迷している。

かくして、いずれの集団にも絶対的信頼を寄せることができず、各集団間の境界領域に位置している人間のことをマージナル・マンという。

限界人、辺境人、境界人とも呼ばれる。


いつ頃からだったかわからないが、いつも自分がいる場所に違和感を感じていた。「ここでは無い何処かへ」と言うのが、その頃の自分のテーマであった。



「ここでは無い何処か」それはどこか?



現在の自分では無い自分?

過去の自分では無い自分?

未来の自分では無い自分?



今持って、明確な答えは無いが、「自分が存在する空間に対する違和感」というものは今はもう無い。

自己に対するブレ的なものは無く、ただ自分をとりまく空間がブレ、移ろい変わっていくだけである。



自身が「境界例」であったわけではないのだが、産業カウンセラーの取得を行う過程で学んだ「境界例」が、自身の成熟していない頃の心象風景、『「ここでは無い何処か」=「 母親というものからの逃避」』、と重なった。



境界例の症例としては以下の特徴があげられる。


  • 慢性的な空虚感。

  • 見捨てられることを避けようと異常な努力を行う。

  • 不安定で激しい対人関係。

  • リストカット等の自傷行為を繰り返す。

  • 現実を理解する能力が貧弱。


など。



「境界例」は幼い頃の母親との関係が原因と考えられている。



参考HP↓



境界例と自己愛の障害からの回復