虚言症。
以前勤めていた会社の、ある人物(仮にAとする)がやめて証券会社へ就職したという話を友人(仮にBとする)から聞いた。
Aを知っている人間にとっては、俄かに信じがたい話で、なぜなら、どんなことがあろうとトップに対しべったりで、どこを向いて仕事をしているのかわからないような人間だったからである。
Aもやはり人の子かと思ったのだが・・・。
その情報を持ってきたのが誰か(仮にCとする)を確認して、一気にその話の信憑性が消え失せた。
私自身の情報ルートで、Aがやめたという話の裏を取ったところ、全くのデマであった。
さて、Aという人物がやめたという話をしたCであるが・・・。
- 以前、私も勤めていた会社のとある店舗のアルバイトスタッフであった。
- それほど大きなことでは無いが、嘘をつくきらいがあったようだ。
- 突然来なくなり、仕事をやめてしまった(余談だが、間接的に私が貸していた本も帰ってきていない)。
- Bも、私同様その会社をやめていて、今は独立している。
- Bは、当時その会社に勤めていた時、一部門のトップ的立場であり、もちろんCのことは知っていたが、それほど深い付き合いではなかった(オープン時期のほんの短い間である)。
- BがCよりAがやめたという話を聞いたのは、とあるところでたまたま働いていたCと偶然に合った時である(ほんの数分の立ち話程度)。
- Cが以前私たちが勤めていた会社と関係を絶ってからすでに5年程度の月日が流れている。
何のメリットがあってそんな嘘をついたのであろう・・・Cは。
■虚言症~『広辞苑』
過去の事実、自己の境遇などを空想的に潤色・変形し、自ら虚言と現実とを混同する病的な精神・心理状態。自己顕示的あるいはヒステリー的性格異常者に見られる。空想性虚言。
■ヒステリー性格(hysterical character)~『カウンセリング辞典』:誠信書房
まずなによりも自己中心的かつ自己顕示的である。周囲の関心が絶えず自分に向けられていないと気がすまない。それが満たされないとわざと人前で倒れたりする。すなわち演技的である。
■性格障害(personality disorder)~『カウンセリング辞典』:誠信書房
シュナイダー[K.schneider]は平均的な基準からずれているものを異常人格とし、これに価値的な判断基準を加えて、その異常性のために自分が悩むか、また社会が悩むものを精神病質と定義した。米国のDSM-?(米国精神医学界、精神障害の分類と診断のための手引書)では妄想性、分裂病質、分裂病型、演技性、自己愛性、反社会性、境界性、回避性、依存性、強迫性、受動-攻撃性などにわけている。