ある人物との会話で、「ジョハリの窓」のことを思い出してしまった。



その人物(彼)は、とりたてて、悪いところがあるということも無く、ただコミュニケーションスキルが少し低いだけ。

見た目もイケ面では無いが、普通に見えなくも無く、ゲーマーと言うほどではないが、ゲーム好きの普通の若者である。



私が、「よう○○君、彼女作らないの?」と何気なく聞いてみたところ、「いや、自分はいいです。人と付き合うの苦手だし、いらないです。」と答えるのみで、あまり話にも乗ってこなかった。

■ジョハリの窓(カウンセリング辞典)



グループ・エンカウンターを代表とするグループ体験が、各参加者の成長を如何に助けるかを説明するのに便利な性格構造論。



表1の示すように領域Bが仲間からのフィードバックにで減少し、領域Cは自己開示によって減少する。つまるところ領域Aの広い人間がより健常という考えである。


■エンカウンター・グループ(カウンセリング辞典)



本音と本音の交流をもつために契約してある一定期間(数時間から数週間)維持されるグループのこと。



ねらいはひとつである。すなわち、各個人の人間的成長の促進である。

そしてモットーも共通している。お互いにオープンになろう。非言語的表現を許容しあおうである。


彼の場合、自分を開示することが怖く、Aの領域が狭い状態となっているのだろう。

このAの部分を広げることができれば、より人間として成長できるが、他者からの指示的働きかけ(例えば、「女ぐらい作れよ」「そんなんじゃ駄目だよ」)では逆効果で、本人自身の気づきを促すようにしなければ駄目である。