組織の大義。
以前のエントリーにmuroさんより下記コメントをいただいた。
まあ、私の所属する組織でも似たようなもので、加えて言うならば、戦略、戦術の前には不変であるべき「なぜ戦うのか?」という大義が必須である。
時々私は皆がそれを「本当に理解しているのか?」と問いたくなる。
しかし、私が大義、戦略、戦術と言うものを皆に理解させ、皆の士気を向上させることができる人間であることを切に願うばかりである...
muro氏のおかれている状況の詳細は不明だが、、、
muro氏が言う「なぜ戦うのか?」という大儀とは組織の大義であって、個人の「戦う理由」ではない。
我々は何らかの形で個の集合体である組織に所属しているが、組織に所属する一員としてある前に、一つの個人であるということを忘れてはならないと思う。
個人の「戦う理由」は組織の大義とイコールでは無い。
一年戦争時のアムロ・レイのように、戦いというプロセスの中で、「愛」という戦うための己の大義を見出したように・・・。
> 「なぜ戦うのか?」という大義が必須である。
muro氏は言い、
> 皆がそれを「本当に理解しているのか?」と問いたくなる。
と言っている。
muro氏が所属する組織は戦うための大義が明確になっているのであろうか。
組織が戦うための大義が明確になっているのなら、自ずとその組織に所属する固体は、己の戦うべき理由をその大義を実行していくプロセスの中で見出していくはずである。(自己実現)
私はmuro氏が所属する組織は「なぜ戦うのか?」という事が、ただの文言としては存在するのだろうが、組織を構成する血であり骨であり肉となっていないのだろうと思う。
つまり、大義が明確に存在していないからそのような疑問が生じるのだ。
組織の核となる部分を一度点検することを勧める。(笑
muro氏が組織において、どの程度のポジションに属しているか詳しくはわからないが、組織の核となる部分はやはりその組織のトップであり、組織の大義を決めるのもまたその組織のトップであり、その大義にどれだけ血を通わせることができるのかはその組織のトップの資質にかかってくるのだから。
■自己実現
個人が自己の内に潜在している可能性を最大限に開発し、実現して生きること。
(カウンセリング辞典 誠信書房)
【参考書籍】
プロフェッショナルの条件―いかに成果をあげ、成長するか P・F. ドラッカー Peter F. Drucker 上田 惇生 |
仕事の哲学 P・F・ドラッカー 上田 惇生 |
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経営者の条件―新訳 P・F. ドラッカー Peter F. Drucker 上田 惇生 |