そりゃあ、トップの意識の低さ(=マネージメント不在だったから)ということだろう?


例によって、次の新店の数字的なシミュレーションをやっていたんだが、損益分岐点が高く、どうあがいても現実的な売上げ数字が出てこない。

既存店売上げもここのところ昨対を割っており、利幅の厚いアイテムも平均単価が全社的に下がっている。
この傾向は、どうも当社単独だけの話ではなく、業界全体の傾向のようではある。

そんなこんなで、財務担当のN氏が「何で既存店売上げが落ちてるのか教えてくれ。」と言ってきた。

なんでって・・・そんなことわかりきった話である。


売上げ低迷の原因は、やはりブームが去ったという業界を取り巻く外的要因と、業界トップという何の根拠も無い自信に胡坐をかいて、ビジネスモデルを進化させてこなかった(つまり何の戦略も打ち立ててこなかった)内的要因とのマイナス面での相互作用によるものと言うことが自明であろう。

この業界には確かにブームがあった。
ブームがあったということは、当然、参入してくる競合も多いということであり、これまでは、ブームの恩恵により業界自体のボリュームが広がり、競合による影響が表立って出て来なかった。
しかし、ブームが去るという結果によって、もろに競合が増えたという影響をかぶってしまったのである。
そして、その競合という問題を何も考えてこなかったツケが今になってまわってきているのが現状であろう。

伸び続ける事業など、そんなものはあり得ない。
良いときも悪いときも、常に先を考え、己を知り、何らかの対策を打ち立てていくのが企業活動のあり方。
そんな簡単なこともわからなくなってしまうのだから慣れは怖いなと思う。


かつては日本のお家芸と言われていた体操が、モントリオールを最後に28年間、団体金メダルから遠ざかっていたのだが、今回、金メダルをとりましたね。これはやはり、日本の体操に何が不足しているのかを、余計な感情を廃し、客観的に分析し、20年後という先を見据え明確に戦略を打ちたて、粛々と実行して行ったからこその金メダルという結果だったと思う。


ビジネスにしろ、何にしろ、己を常に知るということが重要だと思うのだが、どうなんだろうねぇ、私の会社は。
転職してきて『うちには競合はいない』と自信を持って言っていた社長の言葉を思い出してしまった。
そうやって思っている間に、廻りは着々と準備を進めてきたんじゃないの?あはは。

さてさて、どうなることやら。┐(´ー`)┌ヤレヤレ