人生のセンテンスの中に時おり顔を覗かせ、そのあまりの大きさにおしつぶされそうになる暗さがある。
誰もが抱える心の奥底の暗い部分。
誰もが持っているからと言ってしまうのは簡単なことであるが、その暗さの意味を理解することができるのは自分自身だけしかいない。
だからこそ、その暗さにおしつぶされるのを、誰も責めることはできない。
そこから戻ってくるのは自身の力でだけなのだから、他者はただ寄り添い従い見守ることしかできない。


なりたい自分とは何なのか。なりたかった自分とは何だったのだろうか。やり直せるとしたらどの自分からだろうか。


本当は、そんなことはどうでも良いのであろう。
こうありたいと思った自分はどこかに置き去りにしてきたし、それを後悔したことは一度も無い。
自分は自分でしかないという孤独、暗さ、そして今があるのみの自分がここにはいる。
その積み重ねの先に、なりたかった自分というものが見えてくるような気がする。


だから恐れることなく自身の孤独を生きよう。


私は、誰かのために生きているのではないのだから。