先だって、イトーヨーカ堂の新店オープンに伴い、私のところもテナントとして入っているので、明石までお手伝いに行ってきたんですよ。
決して、明石焼きを食べに行ったわけではなく。
でも帰りに京都駅の伊勢丹で蓬莱のぶたまんは買って食べましたが。(笑)


で思ったのですが、うーん、やっぱりヨーカ堂さんは、横に長いオペレーションが得意なイオンさんとは対照的で、縦に高いオペレーションが得意なんだなーと。


今回のヨーカ堂さんの新店は、山陽電鉄本線の新駅前という立地なので一瞬、ヨーカ堂さんが得意な駅前型立地と考えてしまうが、そんなことはなく、周りを見ればわかるように何も無いところにでーんとヨーカ堂さんが建っている。
何も無いってあなた、駅前にコンビニすら無いところですよ。
立地としてはイオンさんが得意とするところの郊外型立地でしょう、間違いなく。(笑)
そんな立地に3層の大型施設という事でヨーカ堂さんが出られてるわけです。


施設としては、中々魅力のあるテナント(私のところも含めて^^;)を集めているんですが、どうも魅力的に見えない。
それは何でかなぁとつらつらと考えてみて、やっぱり縦に高いオペレーションに特化してきた関係上、どうしてもモールとしての売場の魅力が作りきれていないという結論に独断と偏見で私なりに達しました。(笑)


ヨーカ堂さんの売場って、直営店もテナント店も同じような感じなんですよね。これは直営重視というヨーカ堂さんの考え方もあるせいか、テナントがデザイン作りをするのに制約が多くなってしまっている為。
下がり天井等、売場の上の部分でのデザインができない割には天井を高く作っているのでどうしても平板な印象になってしまい、中々売場の個性を出すことができない。
フロア面積がそれ程無く縦に高い店舗であれば、個々の売場の個性が出ていなくともあまり意識することは無いのだが、フロア面積が広くなればなるほど売場個々の個性がなければ何だか面白みに欠けたものとなってしまうという事なのだろう。

これが縦に高いオペレーションを得意としてきたヨーカ堂さんの弱点なんじゃないかな。


もともとヨーカ堂さんは駅前立地が得意で、会社帰りだったりとかにさくっと買物していくには良い施設が多い。
津田沼駅なんかの店舗が良い例で、ここは京成津田沼駅に直結して、ヨーカ堂さんとイオンさんの両方が出ている立地であるが、帰りがけの忙しい時間帯には、あまり歩いて廻る必要の無い縦に高い店舗、即ちヨーカ堂さんの方が利用しやすい。
逆に好対照として、郊外型店舗と同じようなフォーマットの横に長い施設作りをされているここのイオンさんなんかは正直会社帰りなどの時間にあまり余裕が無い時には行く気がしない。疲れるから。(笑)
転じて休日なんかの時間的にも精神的にもゆとりがある時なんかは、イオンさんの店舗の方が行きたくなるんですよねぇ。
それはなぜかというと、やっぱりテナントとして入っている店舗の商品とは別の部分での視覚的な魅力というものが感じられるからだと思います。


そうやって考えていくと、ショップとしての面白みはイオンさんに軍配があがるなぁと、この明石店のヨーカ堂さんを見て思いました。
商業ベースとしてはどうかという事は別にしてですが。(笑)