ジャニス
まだ学生だった頃、吉祥寺の単館系ロードショーで見た。ジャニス・ジョプリンは1970年10月4日、ハリウッドのランドマーク・ホテルの一室で帰らぬ姿で発見された。私が生まれた翌年ですなー。ブライアン・ジョーンズ、ジミ・ヘンドリックス、ジム・モリソン・・・あの時代、みんなドラッグで死んでしまってる。リアルタイムな年代ではないので、その時代の空気そのものを知ることはできないが、彼らの音から、その行き場の無い、根無し草的な閉塞感を感じることができる。あの時代を生きたわけではないが、60年代は闘争(逃走)の時代であったのだろう。
この映画は、ジャニス・ジョプリンがCBSコロンビア・レコードからデビューするきっかけとなった、モンタレー・ポップ・フェスティバルから、70年、カナダのトロントでのコンサート、そして、彼女が亡くなる数週間前に彼女の卒業したテキサスの高校で行われた、卒業10周年記念会に参加した記録を始め、貴重なインタビュー、ライブフィルムで構成されている。残念ながら輸入版しか手に入らないので、字幕無しではあるが、彼女のブルースという生き様を見るには十分であるかと。とにかく必見の価値ありのドキュメンタリー映画です。
彼女はかつてこう言った。「歌を歌っている時の私の気分は、あなた達が最初に恋をしたときの気分に似ているわ。それは、セックス以上のものよ、私にはわかるの。それは、二人の人間が、恋愛と呼び合うあの特質、あなたが始めて誰かの心に触れているときに似ているのよ。」
時は常に移り変わってゆく
友達は行ってしまった
そして私も動きつづけている
でも、どこに行っても
そのうちの誰にも逢わなかった
私はそれは一生懸命やってきた
そして、また明日の淋しい目を通して
今も友だちを捜そうとしている
「コズミック・ブルース」
どうも最近沈みがちでいかんなー・・・。