ビタミンXさんのエントリーで知りました。

フィットネスクラブの米カーブズが上陸、中高年女性に照準:フジサンケイ ビジネスアイ WEB版
団塊世代の女性をターゲットにしたコンビニ感覚のフィットネスクラブが7月、日本にお目見えする。全世界に8700店のフィットネスクラブを展開する米国のカーブズ・インターナショナル(テキサス州)が日本に進出、今後5年間で全国2000カ所の新規出店を計画しているもので、街にフィットネスクラブがあふれそうだ。
カーブズは日本進出にあたり、フランチャイズチェーン(FC)育成支援大手のベンチャー・リンク(東京都台東区)と提携、2月中にも「カーブズ・ジャパン」(東京台東区)を設立する。資本金は3000万円で、従業員は10人。当面、主要都市に直営店舗を20店舗開設し、その後フランチャイズ展開する計画だ。

はあ、そうですかー。どんなもんなんでしょうかねぇ。

私、かなーり前にフィットネスクラブの出店を手がけていたことがあるのですが、その頃から、この辺のコンビニフィットネス的な話はちらほらと話題に上っていました。ただ、大手フィットネスクラブ業態は、成功体験が邪魔をしているというか、既存の店舗との兼合い(会員フィーの問題)やら、施設提供ビジネス(大きくてアイテムが多ければ顧客も集まる)的な部分があったのでどこも真剣には考えていませんでした。一部の間では、償却の終わった施設を低価格路線のブランドに衣替えして営業を行ってもいましたが、最近はどうなっているのか全然話も聞きません。
また、大手のフィットネスクラブをスピンアウトした方々が似たような形で低価格路線の出店コストのかからない業態を開発したりもしていますが、いかんせんどこも鳴かず飛ばずっていう感じになっているような気がします。業界をおっかけてないのでその辺の実態はわかりませんが。

当時の話なので現在どうなっているかわかりませんが、一般的なフィットネスクラブの事業スキームは、施設的にはジム・スタジオ・プール・風呂が基本アイテムとなっており、オプションとして、テニスやら温浴施設やらがついており、お金的には事業意欲のある土地持ちのオーナーに建物を建ててもらって、20年の賃貸借契約を結んで家賃を払って営業を行うというのが基本となっています。

いくらかかるかというと、当時私が手がけた案件で、25mプール・スタジオ2面・ジム・テニスコート2面・風呂の構成で述べ床1200坪という奴が、建築コストで7億5千万円。トレーニングジム機器などのテナント持込投資で3億円ぐらい。合計で10億ちょっとの投資でした。

建物自体の投資はオーナー投資となるので、テナント側が考えるべきコストは3億円。オーナーがイニシャルコストをテナントからの家賃で回収(利益を享受)するには約7年、テナントがイニシャルコストを回収(利益を享受)するには約3年。そんな構造だったと記憶してます。

以前も書きましたが、この事業スキーム自体は現状の環境ではなかなか難しくなって来ているような気がします。そこへ来て、業界大手が手をつけていなかった分野での海外からの新規参入。ましてや、FC開拓がベンチャーリンク・・・。

実を言うとですね、以前、まったくの別業界でベンチャーリンクと仕事したことあるんですよ。事業構築するスキルは相当なものがありました、彼ら。ただですね、私はフランチャイザーの責任者的な仕事をしてたんですけど、オーナー開拓がある程度済んだ段階で、事業的な部分の説明もかねて実質的な細かい話をオーナーとする時に初めて私はオーナーと顔をあわせるんですが、ほとんどのオーナーがその段階で事業に対する不信感をあらわにしているという。私なんかが最初にやることは、まず、オーナーとの関係を修復してから事を進めていくなんていうことがほとんど。(苦笑)

彼らには、人間的な力を求められる部分が今一つだった印象でしたので、今回のこの事業もフランチャイザーの力量が問われるんでしょうなぁ・・・。ああ、でも、FC加盟契約を取るためのクロージングスキルもまた相当なものだったで、既存オーナー・ルートとあわせたら、相当のスピードで多店舗展開するかもしれませんね。

利回り的にはどうだろう?上で言う別業態で仕事してた時、低価格フィットネス・50坪程度・住宅立地なんていうキーワードでブレストしたことあるんですよ。数字的なシミュレーションも行ったなぁ確か。内容はもう覚えてないんですけど、単店での利益はしょぼしょぼでしたが、数がまとまればそれなりのビジネスになりそうな感じでした。

ビタミンXさんがおっしゃっているように、案外、すんなりシェアを取りそうな感じですねぇ。ただ、争っているパイは同じような気がしますが・・・。しばらく気にかけてみようと思います。

■TB to 女性専用フィットネスクラブ・米カーブズが日本上陸 by ビタミンX