大極宮

魔術はささやく (新潮文庫)

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理由 (新潮文庫)

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・・・大沢オフィスの3人のうち、ただ一人読んでなかった宮部みゆき、とりあえず立て続けに4冊読みました。ただの食わず嫌いでした。ええ。（笑）　反則なぐらいの面白さでした。

決して偏見ではないのですが、女流作家の本、私、ほとんと読みません。なんか感覚的な部分でしっくりいかない方が多かったので。決して論理的な思考を愛してるわけではなく、情緒的な表現も好きなのですが、プロットが緻密じゃないとのれない傾向があって…。で、私が読んだ女流作家の本、案外プロットを軽視してるのが多かったような多くなかったような…。そんな感じでいつの日からか、読まなくなっちゃったんですよね、女性が書いた本。

それが、180度変わりました。宮部みゆきを読んで。

とにかく、面白い。物語が緻密に構成されてて、早くラストが知りたいって言うぐらいに一気呵成に読み込ませる筆力がすごい。プロットだけじゃなくて、登場人物の書き込みもしっかりなされていて感情移入もしやすい。系統的には東野圭吾っぽく感じたんだけど、どうだろ？

ところで、この宮部みゆきの所属するマネジメント事務所、「大沢オフィス」－大極宮、複数の作家をマネジメントし、さらに従来ほとんど出版社まかせであった読者開拓や、映像化などの二次使用管理、読者への日頃の愛顧を感謝するイベント、ホームページの運営や書籍のネット販売を行う、日本での唯一の会社だそうです。所属する作家は、他に大沢在昌と京極夏彦。

もう283号になるのですが、ホームページで週間大極宮なるコンテンツをやってて、3人の作家の裏話なんかが読めて、結構面白い。
いずれかのファンの方、一度覗かれることをお勧めします。（笑）