十年一昔。
Palm Pilot が誕生してから10年たったのね。10年前と言えばWIN95が出た翌年ぐらい?その頃はまだパソコン通信がメインだったような…十年一昔とは言え、この移り変わりは、この時代に生まれて面白かったなとちょっと思った。
■ Palm Pilot誕生から10年 – CNET Japan
10年前に登場したPalmの「Pilot 1000」は、モバイルコンピューティングをシンプルで、多くの人々が手ごろな価格で入手できるものにした。同社の初期の従業員のひとりは、これを失意と真っ向からの挑戦、そしてバルサ材から誕生した革命だったと述べている。
Hp200から始まって、ザウルスポケット、IBM WorkPad、ザウルスカラー、Palm V、VISOR、WorkPad3c、ザウルスMI…PDA よく買ったなぁ。2年前ぐらいまで、携帯情報端末として、スケジュールと電話帳と備忘録もろもろで、ノートに走り書きしたものを後で整理して使ってた。
この10年間で環境的に大きかった変化は、ブロードバンドの普及もそうだけど、やっぱ携帯電話の普及なんだろうな。携帯電話が個人で持てるようになって、高機能小型化し、価格も下がってお手軽になり、通信端末だから当然ネットへも出られてメールも取れて…携帯情報端末、 Personal Digital Assistants が携帯電話(スマートフォン)に置き換わってしまって、Palm に代表される所謂 PDA というもの自体がナンセンスになってしまった。
社会に出た時(15年ぐらい前)は、まだ携帯電話は10万ぐらいの保証金を預けてレンタルするシステムだった。それが、端末売り切り製になって、ドコモ以外のキャリアが出てきて携帯電話端末も安くなって…って言っても、私が最初に買った時は新規で4万だったけど。電池が1日持つか持たないかぐらいの時代で電池パック2個持ちしてたし、メールも付いてないし、マナーモードも無い。まさに、携帯できる電話だった。パソコンに繋ぐ為の機能なんてなかったしなぁ。
だから、当時は、出張でホテルへ泊まったりした時は、ノートパソコンをネットに繋ぐために(Niftyのフォーラムを覗くために)、モデム・セイバーなんていう回線チェッカーを使って、ホテルの電話機の回線チェックして、高い金出して(当時2万近く?)買った IBM のPCカード型モデム使って接続してた。交換機を通してもダイアルアップできる機械なんかも買ったな。テレカプラーなんかも買おうか真剣に悩んでた。
パソコン、持ち歩くのしんどかったな。しかも、クローズドな環境だったから、持ってたって、モジュラージャックが無いとFAX送れないし、ネットにもつなげないし、IT系の仕事をしてたわけでもないのであまり意味が無かった。そんな時に、電子手帳じゃなくてPDAというジャンルが立ち上がって(もっと前からあったのかもしれないけど)、テキストブラウザだけど通信もいけて、これはいいなと言うわけで買ったんだったな。
IBM の WorkPad を使ってた時は専用モデムを買って、携帯電話繋げて、メールを取りに行くなんていうことをしてて、おおっ!俺ってモバイラー(死語:笑)だって一人悦に入ってたな。でも、結局は、パソコンを持ち歩くことはやめられなかった。(笑) PHSがサービスインしてて、携帯とPHS2個持ちして、PHSのPIAFS接続でネットに繋げられたからなー。
この時、確か、IBMのWorkPadに追加するPHSの通信モジュールが開発云々っていう話があって、結構楽しみにしてた覚えが。ただ、それがビジネス用途で実用化された時には、携帯電話でもある程度の通信スピードが出るようになってたのと、PCメールも携帯で獲れるようになってしまったので、眼中に無くなってしまったけど。
その後は、PDA、出れば出たで買いなおしたりしてたけど、スケジュールと電話帳管理だけに成り下がってしまって、電話帳なんて携帯電話に入れたのを登録し直すのも馬鹿らしくなって、やめてしまったんだよね。ネット接続もそれなりの準備をしてれば、そうストレス無くどこでもPCで繋がるようになってしまったし。
そうやって考えると、私にとっての携帯情報端末は PC と同程度の環境でネットと繋がることが前提だったんだろうな。そしておそらく大多数の人がそう思ってて、PDA的要素が携帯電話に取り込まれて行ったのは必然だったのだろうね。
と言うわけで、私が次に買わなければならないのはスマートフォンという事なのです。(笑)