スキップ / 北村薫
時はその連続性があるからこそ、過去を受け入れることができ、現在を受け入れることができ、未来を受け入れることができる。今日は昨日からのつながりであり、明日は今日の続きだから。
どんなに苦しいことがあったとしても、永遠にその苦しみが続くわけではなく、時は過ぎ行くものであり、その過ぎ行く過程で人は変化していく。そして、苦しみや悲しみや喜びは、過ぎ行く時とともに風化し浄化されていく。
その、時自体を失って(スキップして)しまった真理子の今を生きる強さが美しい。
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Comments
こんにちは.時間ものというか,タイムパラドックスもの好きなんです.この本も,かなり昔,発売当時に読んだ記憶があります.細部は忘れましたが,主人公が凛としていて魅力的だったのを覚えています.確か何とかの三部作のはじめだったはずで,このあと発売された「リセット」というのも読んだのですけど,あまり覚えていません(笑) そして,三作目の「リターン」は買っただけで,まくらの下に仕舞われたままです.早く読まないとなあ.
>yanzさん
こんばんわー。
この本は、あらすじ見て、SF的タイムパラドックスものなのかと思ったら、読後良い意味で裏切られました。(笑)
たまたま手に取った本だったんですけどねー。北村薫さん、知らなかったです。
こんにちは、お久しぶりです。
「スキップ」「リセット」「リターン」は面白いと紹介されて、
結構楽しくさらさらっと読めてしまったお気に入りの小説です。
三部作はどれも面白かったですよ。
不思議なもので誰かの読んだ感想をちらっと見てしまうと
また自分も読みたくなるんですよね。
また読もうかな。^^
>みっくさん
おひさでーす。
ふむ。残りの2冊、読まなくちゃな。(笑)
シドニーシェルダンの何かが引合いに出されるようですけど、どうなんですかねぇ。ってシドニーシェルダン読んだことないけど…。
そうなんですよね。読んだことのある本を誰かが紹介してると、読み返したくなるんですよねぇ。わかります。^^