昨日の帰りがけに会社の女の子とお茶した時に彼女が言った一言が心に残った。

「親友っていますか?」

長いこと逢ってなくても逢えばあの頃に帰れる奴、迷惑かけても損得抜きでつきあってくれる奴、そんな仲間の顔が数人浮かんできた。

そこで彼女と話題にしていた人物は、私でもなければ彼女でもなく、共通に知っている人物であったのだが、その人物に果たして親友って呼べるような人がいるのだろうかという事で聞いてきたようで、我々の共通の答えは、その人物にはたぶんいないんだろうなという結論だった。


年齢を重ねていくことによって経験を重ね、色々な関係というものが生まれ、過去よりも確実に自分を取り巻く、自分が存在する世界というものが広がっていくけど、それは必ずしも自分をあるがままに受け入れてくれる世界が広がっていくわけではなく、その世界を覆うように外側が広がっているだけなんだなと、その彼女の言葉で考えさせられ、自分がありのままでいれる世界があるから、そうではない関係性の中でも自分という存在を確実に感じることができると思い、そういった世界を持つことの出来ないその人物の不幸を思った…。