福岡のアウトレットモール、マリノアシティ福岡が 9/14 に約45店舗増やして、三期増床オープンしたので見に行ってきたんだけど、すごい客入りだった。

マリノアシティ福岡のある福岡西エリアは商圏が肥沃で民度も高い場所だから、客層にそれが如実に現れていて、ぱっと見、客層も良かった。

こちらの施設、天神から約7km、車で20分のマリーナ環境に位置し、ウォーターフロント的なロケーションも手伝って、広域集客型の都市型アウトレットモールと、肥沃な足元商圏を意識した専門大店集積がうまくミックスされている。

正直、天神からのこの距離感なので、立地環境的にはレギュラーモールに統一して欲しい感じはするが…ということで、出店を見送っているリテイラーも多い…はず(笑)。

んで、今回の増床棟。

三井不の進める都心型アウトレットモールと遜色ないグレードとMDでまるで幕張のアウトレットオパークの増床棟の様。福岡地所侮れずっていう感じ。

直営のデリ業態を併設したセレクトの BEAMS 、サンエイのアウトレット業態ラストコールからのナチュビューの切り出し、アウトレット初出店のサックスバー、GAL系のエゴイストとスパイラル・ガール、地元ペットショップのP2、アダム・エロペ、アバハウス等で高感度型に1Fをまとめ、2Fは、ABCの編集型新業態、アクタスキッズ、旭屋書店に併設で子供業態のクラスキッズ等のファミリー系MDに、コロンビア、エーグル等のスポーツアウトドア系をそつなくまとめてる。

そして、天井を貼ってないのが唯一アウトレットモールらしい感じの、どれもがレギュラーと変わらない内装グレード。
もう、アウトレットモールもレギュラーモールも変わらないねぇ…。

このマリノアシティの職業的面白みは、今回の三期増床棟を含み、一期からのアウトレットモールの一連の変遷が見れるところ。国内でアウトレットモールがどう進化してきたかの縮図が見れる。

一期目が2000年10月(アウトレット約40店+大型店5店)、二期目が2004年7月(アウトレット約40店)と11月(ベビーザらス等のファミリーワールド)、三期目が今回。時間の経過と共にグレード感が増してレギュラーに近くなってる(笑)。

マリノアシティ福岡の概要は以下


■開業:2000年10月20日
■事業主体:福岡地所
■デザイン:ジョン・ジャーデー
■店舗数:162店舗 (アウトレット88、大型専門店5、専門店17、レストラン16、サービス2、アミューズメント3)
■敷地面積:約52,000m2 + 増床9,900m2
■店舗面積:約35,100m2 + 増床6,750m2
■売上:2000年(156億)、2001年(147億)、2002年(147億)、2003年(147億)、2004年(170億)、2005年(175億)
■駐車場:2,500台

と言うわけで、お勉強も兼ねて一度見とくことをお勧め。