http://www.coen-ltd.com/company/

company profile – coen via kwout

昨年、新規オープンした SC や、既存有力 SC でよく見かけたのが、業界内でトピックになっていた UA の新業態coen

ユナイテッド・アローズの一ファンとして言わせてもらうけど、正直期待はずれ。

現状では、高い成長を義務付けられた上場会社特有の妥協の産物にしか見えない。もちろん、ビジネスチャンスと考えて業態開発したのはわかるが…。

そのコーエンはどこにフォーカスしているかというと、下記のとおり。

新たな事業の開始に関するお知らせ 2008.1.31 News Release
一方、近年のファッション消費の成熟化に伴い、ヴォリュームマーケットとトレンドマーケットの端境に「値頃感がありつつ、ファッション感度の高い」新たなマーケットが顕在化し、その規模が拡大しつつあると捉えております。当社では、この新たなマーケットを「ニュートレンドマーケット」と位置づけ、当該マーケットを対象とした新たな事業を開始いたします。当該事業のブランド名につきましては、「COEN(コーエン)」を予定しております。

確かに名称はおいとくとして、郊外モールの中に「ニュートレンドマーケット」は存在すると思う。

かつて存在した、ダイヤモンドシティという SC と旧イオンモールの SC 郡との違いにそこが見受けられる。話題がそれるので割愛するが。

んが、コーエン、リリース時は話題になったのに、実店舗が開き出してからあまり噂が聞こえてこないのはどういうことだろう。まだ年間通して実績が出てないから、表に出てこないのかもしれないけれども、好調であれば噂になっていいはずだ。

UA の一ファンとして言うと、私にはコーエンはまったくと言っていいほどささって来ない。

店頭での見え方が、ワールドさんや、ポイントさんのブランドとあまり変わらない (彼らが決して悪いというわけではない) = UA である意味が今の所感じられない。UA としてのフィロソフィーが感じられない。

私だけでなく、UA という名前を冠したものに対しての顧客の期待値はやっぱり大きいと思う。仕立てが別会社であっても、看板に by ユナイテッド・アローズと入るだけで、求める期待は自ずから大きくなる。そして、その期待に反して店頭での見え掛りがかなり乖離しているように思える。

商品自体は Web や紙の媒体を見ている限り良く見えるんだけど、店頭においてはその辺の郊外 SC トレンド軸カジュアルブランドと大差の無い見え方。

その原因は…店装デザインにあるのは間違いない。コストを抑えているのはわかるけど、店装がまるで駄目…チープ感さえ漂う。急激な拡大が義務付けられている (数出すことにより原価を低減) のはわかるが、レディースのみの店舗も出店しているところに、世界観と言うものが感じられない。スタッフにおいても何をどう売りたいかという情熱が伝わって来ない。

こういうのを見てしまうと、新規業態を離陸させることの難しさと、上場企業にとっての大人の事情 (株主の意向に沿わざるを得ないという宿命) なるものを考えてしまう。どこへ対して、誰に対して商売しているかが曖昧になってしまってるなぁと。

一度ついてしまったイメージを変えるのは至難の業だと思うが…どうやって修正してくるかが今後の見ものだし、UA の一ファンとして修正をきっちりしてもらいたいと思う。

んで、今回つらつらと考えながら、UA さんの IR からデータブック見てたんだけど、GLR が伸びているねぇ…。店舗数が大幅に増えているわけではないので、それだけ顧客の高い支持を受けているんだろう。素人ながらに店頭を見ててもバランスがいいし、私みたいに、ファッションセンスの無い人間がとりあえず安心して買える (ファッションとして間違いの無い) というのが大きいんだろう。

GLR を編集しなおして、アナザーエディションとして SC に展開すればブランド背景、哲学もわかりやすく、ブランドに対する顧客の価値観というものを持てたんじゃない?ニュートレンドマーケットに刺さる業態は GLR だったと思うよー。

まぁ、それをやりたくなかったから、コーエンと言う解が出てきたし、別会社仕立てにしてるんだろうけど…と言う事は、久しく成長の踊り場にいるアパレル企業として、コーエンはサウンズグッドのように手仕舞いするのではなく、何としても成功させなきゃいかんだろうね。