kumamoto

昨今の景況感によって、アパレルの客単価下落が激しい…が、好調な地方郊外モールも中にはあるわけで、何が違うのかとつらつら考えていたら、中心市街地がそれなりのプライスラインを維持して機能している所は、郊外モールもまた機能するんじゃないかなぁと、熊本をうろちょろしてて思い至った。

熊本の中心市街地には、UA やら、BEAMS やら、STUSSYやら、BAPEやらの路面店がしっかりとあり、地場のセレクト系のお店も軒を連ねている。地場の鶴屋百貨店もきっちり機能しており、賑わいもあり感度が高い商店街が形成されている。

方や、大分はどうかというと、中心市街地の商店街も寂れ、パルコは空床だらけ、SATY は撤退し、フォーラスもトキハも微妙な空気感が漂っている。宇都宮も同様。中心市街地の商店街なんて見る影も無く、パルコもまたしかり。

それじゃぁ、郊外のモールはどうかというと、熊本イオンモールは好調、大分パークプレイスは増床部が意図した通り(単価と感度のアップ)機能しない状況に陥っており、宇都宮の FKD インターパークもまた、低坪効率となっている。

そういうのを見ていると、ある程度のプライスラインが機能する場所と機能しない場所を判断するには、中心市街地の状況を見れば良いんじゃないかと思えてくる訳で。

それなりに高い客単価(郊外モールの中で)で MD が組まれているような業態は、地方においては、中心市街地がしっかりプライスラインを維持しているような所じゃないと、いくら売上の高い郊外モールであっても、こういう景況感の下では商売的には難しいから、地方郊外で出店判断するには中心をみるべき…で、どうでしょう?(笑)