仕事用メモ…AZUL by moussy とか。
某所におけるパネルディスカッションまで時間があったので、ちょっとお散歩カメラ@原宿。
んが、仕事中だと気が乗らないっつうのもあってか、元々腕が無いというのもあってか、使えるカットが数十枚中2枚だけだったw 才能無いかも…orz
商品にオリジナリティがあれば、開発手法なんて何でも良い。
正直誤解してたというか、ものを知らなかったと言うか…。アパレル業界って感覚でやってる人が多いので、109系の代表選手も、ファンドが入って外部からビジネス的なマネジメントに長けた異業種のトップを連れて来たとしても、なかなかフィットしないんじゃないかなぁと色眼鏡で見てたけど、某所におけるパネルディスカッションにおいて、役員の方が話してた内容を聞いて、これは物が違うなぁと反省。
確固たるブランド背景を持って、そこをぶらさずにビジネスを展開していくという、ブランドビジネスの王道を突き進んでいる。
最近のアパレル業界は、メディアも悪いが、概してファストやら SPA やら生産・開発・調達手法等のビジネスモデルばかりに目が向けられるけれども、ビジネスの根幹にあるのはあくまでもブランド・アイデンティティ。そこがぶれてる所は失速するし、ぶれてなければ浮上もする。景況感云々以前の問題。
好調な企業にはそれなりの理由があるっていうことです。
以下、AZUL by moussy について私的メモ。
- AZUL by moussy 業態は現在6店舗。1店舗あたり売上高4億。
- カットソー、デニムが中心。
- 核はあくまでも moussy スタイル。当然、moussy の背景を利用している。
- 企画出しから店頭まで1ヶ月。moussy 業態でも可能だが、あえてやっていない。
- men’s 自社企画 OEM,Lady’s ODM。
- 今後は自社開発も行っていく。
- ブランドの顔はデニム。根幹の部分は自社開発化していく。
- リードタイムは企画出しから3ヶ月以内目標。
- moussy スタイルとはデニムのシルエットの良さ。
- ここはぶらさない。それが自社開発化の意図。
- 秋までに15〜20店舗出店。
- 来期以降は未定だが、このペースは維持していきたい。
- 秋に出す店舗からあ業態を進化させて行く予定。坪数やMD等。各ブースの完成度をあげて行く。
- 立地感は、郊外7・都心3 のイメージ。
- 郊外モールのソーニングは、グランドフロアの中心が取り位置。
- GAP の隣、ファミリーが多く通る所。
- 意図としては、客層がセグメント化されておらず広いから。
- 郊外モールの 2F 以上は客層が狭まる。
- 雑貨はアパレル対比3割が目標。
- moussy っぽく無いのはやらない。
- 明確なスタディはやっていないが、カルチャーの匂いがする雑貨を取り入れて行ければ…例えば音楽。
- 下着はまだ考えていないが、当然あって良い。
その他のアパレルに関してメモ。
- キットソン開店1ヶ月の売上は1億1千万超。月坪効率240万円。雑貨比率は45%。5年後の目標店舗数は20店舗。
- クロスカンパニー、10年1月期、23%増274億円。
- ジーナシス、09年2月期66店、前期比22.1%増、105.1億円。
- FOREVER21、原宿開店1ヶ月の来店客数は43万人。売上は10億以上。平均日商4000万(噂)。
- GAP業態、09年1月期日本売上717億円。
- ZARA、08年日本国内売上は33店で約250億円(推定)。
- Global Work、09年2月期売上、12.1%増の231.9億円。店舗数140。
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Comments
イーブスさんの、あの売上は衝撃的だった。
ボロクソ言われてましたね。
# HIK さん
こんばんわ(^ω^)
どなたか存じ上げませんが、ご出席されてた方のですね(笑)
イーブスさん、バロックさんとのコントラストがはっきりしてて、ちょっと可哀想でしたね。
イーブス、出店当初、K 氏 べた褒めしてたんですけどねぇ。仕事欲しいから多分に営業トークも入ってたんでしょうかね。
私的には、何が良いのか良くわからなかったというのが越谷・西宮と見ての正直な感想です:-)
あの売上だと、早急にてこ入れしないと厳しいですね…。これで越谷からまた一つ退店が…なんていうことにならなければ良いのですが。
それにしても、バロックさんは良い感じですね。きちんとブランドビジネスが論理的に根付いている感じで。
マウジーは良いですね。店頭へ若いおねぇちゃん連れて客として行って感じたのは、スタッフの教育が行き届いている事と、スタッフそれぞれが自分の仕事に誇りを持っている所。
社長さんが外部の異業種からだったので、正直アクの強い業界の中でフィットするのかなぁと思ってましたが、ビジネスというものをきちんと根付かしているようですね。
ファッションははやり廃りがあるので、この先はマウジーでさえわからないと思いますが、店頭スタッフの自分のところのブランドに対するプライド、執行役員の方のブランディングに対する強固な意識…ブランドとして根を降ろすのは確実ですね。
GAP 的、グローバル SPA に化けるのもあながち嘘ではないかなと。
正直、うらやましい限りです(^ω^)
イーブスさんは、そもそも私は遊心クリエーションという会社の立ち位置を
よく理解していなかったので、レイクタウンで、アズールさん、コーエンさんと
並んで、なぜ3大注目ショップだったのかがわかりませんでした。
消費者というのは賢いもので(そこが怖いのですが)うんちくを語らずとも
肌で感じるようで、マウジーと比べての期待通りのアズールさん、UAと比べて
期待倒れのコーエンさん、それに比べて評価軸の無いイーブスさんは期待も何も完全にスルーしてるということではないでしょうか。
ブランディングがないまま、物づくり、コンセプト、ビジネスモデルだけで
お店を開いてしまう「洋服屋」が多いのが、今のアパレル業界の現状なのか、そしてそれは、流通業界に入ってくる人材レベルのせいなのか、そんなことを考えてしまう今日この頃です。
# HIK さん
こんばんわ。
なるほどー。期待通りのアズール、期待はずれのコーエン、スルーのイーブス…まさに(笑)
# 流通業界に入ってくる人材レベル
業界に限らずという気がしないでもありません。どこかで楽して金儲けしようと思ってる人が多いw
IT 系新興企業でファッションに手を出してる輩もいるし。ファッションはやっぱりフェイクな部分も多く派手ですからね。有象無象が集まりやすいのかもしれません。
以前、関わってたところの社長さんなんかもそのクチでした。●ールド創業者の資産管理会社や加●吉から金を引っぱり、ビジネスモデルだけで IPO させようとしてましたが、中身というか哲学・プライドが無いもんだから、全くうまく行きませんでした。その後どうなったか…。
やばい筋からも金をつまんでいた様なので借金取りに追われてなければ良いですが。
本当に洋服が好きで真摯にビジネスをしている企業がどれだけあるんでしょうねぇ。