イオンモールを損害賠償提訴…
■ イオンモールを損害賠償提訴 名古屋紡績、出店中止で:東京新聞 2009.10.30
イオンモール(旧ダイヤモンドシティ)が名古屋紡績穂積工場跡地(岐阜県瑞穂市)への出店を中止したのは契約違反だとして、名古屋紡績がイオンモールに約7億1千万円の損害賠償を求める訴訟を名古屋地裁に起こしたことが分かった。
そう言えば旧 DC 時代にそんな計画もあったなぁ…。
より大きな地図で 名古屋紡績穂積工場跡地 を表示
半径約8km円で7SC近く…そりゃ、やめるだろ(笑)
ましてや…
- 木曽川キリオ最盛期350億超のSCが mozo 直撃をくらい300億ぐらいの水準へ落ち込み。
- ユニーの大垣は当初計画の半分…回復基調になってきているようだが。
- イオン本体の大垣南は開業時から歯抜け状態。
- モレラ岐阜も伝え聞くところによると大変な状況になっているよう。
- このエリアで良いのはイオン各務原ぐらい。
少ないパイを分け合っている状況で、これだけのSCを支えるだけのマーケットが無い。関東で言えば、越谷周辺、柏周辺も大概な事になってるけど、まだ関東なだけにマーケットが厚いから良い。
しかし、岐阜は…
真面目に跳ぶ所が出るかもしれないねぇ。
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Comments
いつ頃に契約したのか定かではないのでいが、大店法改正前に駆け込み申請で
あまりよく考えずに契約したのなら、イオンの分が悪いでしょうね。
前回のバブル崩壊の時、IYが港北ニュータウン店の開発を中止したのは契約した金額を
下げさせる目的だったようです。
当時の港北ニュータウンの地価は信じられないくらい高かったです。
今回はどうでしょう?
もう少し様子を見てみたい気もしますが・・・・・(違いますか?)
8km圏内に7店でも幹線道で主要吸引道に面している競合店は一店ですか?
この「岐大バイパス」って周囲住民の買い物導線ですか?それとも産業道路ですか?
大垣へ向かう買い物導線なら、商機があるように思うのですが・・・・・
単なる資金不足での撤退なら、それはそれで、仕方のない事ですが、そうなると、ただ
てさえリーマン破綻後、イオンは資金源を失い三菱商事に助けて貰っている状況で
7億1千万円の賠償金はかなり痛い。(汗)
# 雪舟様
こんばんは^^
恐らく駆け込みでしょう。
後は環境の変化が理由になるかどうかですねぇ。
私的には、港北と比べてマーケットが小さいので、そこまでやる価値は無いだろうと思います。
さすが、お分かりになられてる(笑)
おっしゃる通り、岐大バイパスに面している競合店は一店のみですので、地図上で勝算があるように見えます。
ただ、現地走ると印象が変わると思います。
街が死んでるんですよねぇ…。
# 7億1千万円の賠償金はかなり痛い。(汗)
確かに痛いでしょうねぇ…でも、開業して赤字で減損というよりは、安く済むと思うので、ここをネゴシエートして下げる方向性で考えてるんじゃないでしょうかねぇ…。わかりませんが。
我楽さん。
なるほどです。
実際に現場周辺を走り込んできた人の印象が正しいと思います。
「街が死んでる・・・」これってありますね。
人口世帯数とか、昼夜間人口比とか、購買動向とか、データで追っかけると
商機を感じるんですが、実際に現場に行くと「寒々しい空気が吹雪いている」
立地って確かにあります。(笑)
やっぱり見てきた人の「眼力」が店舗開発の勝負でしょうね。
さすがは我楽さん。です。
ところで我楽さん。
その我楽さんにチョット考えて貰いたいのですが、
ロックフィールドって会社ご存知ですか?
アールエフワンっていう分数式みたいな屋号の惣菜店を百貨店の地下で
展開している惣菜店です。
あれって百貨店の地下以外の場所で成功したことが一度もないのです。
路面店は全て失敗し、撤退しました。
ご存知のように、この景況感で百貨店の集客力は、ことごとく衰えてしまい
ロックフィールドの直近課題は新しい立地の開発なのです。
但し、ココの社風は自社の商品開発力に絶対の自信を持っており、立地に
見合った商品開発をするつもりは全くありません。
即ち、既存商品に見合った百貨店以外の立地を求めています。
ロックフィールドの惣菜って、つまり「惣菜のファッション化」なんです。
我楽さんのご専門はファッションだと思います。
アパレルメーカーは上手く百貨店から路面店へ切り替えが出来ましたね。
どこか、代替立地ありますか?(駅ビル、駅ナカには既に出店しています)
因みに私はこのロックフィールドなる会社とは全くの無関係で利害関係は
一切ありません。(ホントですよ)
ごく最近、某大手外食チェーン店の取締役の方とお話をしていた際、偶然
に飛び出した話です。
お暇な時にでも考えてください。
# 雪舟様
こんばんは。
そんな、勘弁してください。買い被りすぎですよ(苦笑
社会人のボーラーダイン上をふらふらと歩いてる適当な奴ですから…。
ロックフィールドさん、知ってます。
買った事は無いんですが…(笑)
何の役にも立たないかもしれませんが、ちょっと考えて後ほどお返事させていただきますので、宜しくお願いいたします。m(_ _)m
# 雪舟様
遅くなりまして申し訳ございません。正直なかなか難易度が高い課題ですね…。
私なりの考えを以下書きますが、参考にもならないかもしれませんが、ご勘弁を。
課題の件ですが、結論を申し上げますと、下記3点の方向性が目一杯かと。
・病院、大学、空港、高速SA等特殊立地への出店
・RF1のイートインタイプフォーマットあるいはカフェ併設型店舗の出店
・マルチチャネル化(ネットでの販売)
その理由としましては、ロックフィールドさんのRF1ですが、お見受けしたところ、ほぼ全域をカバーしており、出店余地が飽和状態に近づきつつある状況と感じました。
ご希望の新しい立地の開発が非常に難易度が高い気がします。
と言うのは、私のところでもそうですが、単一ブランドで占有できるマーケットは、各々限られております。ターゲットとしているユーザーは無限ではありませんので。
外資系アパレルであればGAPさんなんかは100店舗を超え飽和状態になっておりますし、無印さんの最近の不調なんかもマーケットに対する店舗の占有率がかなりの高さになってきているからでしょう。
その中で、既存のフォーマットの延長線上での新業態店の開発を行い、成長を目指しているというのが単一ブランド展開を行っている各社さんの状況だと思います。GAPさんであれば、女性単独店や百貨店内でのキッズ単独店、無印さんであれば、駅ナカの小型店等。
他方、多数のブランドを展開しているワールドさんや、ポイントさんなんかもまた別の方向で試行錯誤されております。
彼らはブランディングと言うよりは店頭基点でのMDにて、様々な立地に対応する商品を投入する事により、ビジネスの成長を図る戦略をとっております。
そして、その彼らもまた、ブランディングの重要性というものを認識しており、ポイントさんであれば、往年の国産ブランド、トランスコンチネンタルの取得、ワールドさんであれば、残念ながらやめてしまいましたが、ドライザボーンというオーストラリアのブランドの導入等を行って、状況の打破を図っております。
ロックフィールドさんのRF1ですが、立地に見合った開発はしないと言うことなので、前者のタイプに当てはまるんでしょうね。
私の感覚では(買ったことが無いので何ともいえないのですが)、デパ地下で展開されていたので、一定のブランディングがなされていると思います。
良いも悪いも百貨店のデパ地下に入っているちょっと高級そうな惣菜的イメージですね。
これって、結構大事なことだと思います。
弱体化したとは言え、百貨店から想起されるイメージはまだまだ強固です。高級品を扱ってはいるけど物は良い…的な。強力な商品力と、百貨店から想起されるイメージによって、今のブランドイメージが確立されているのがRF1さんの現状だと思います。
そのブランドイメージを崩さずに新たな立地開発と言うことですが、あれだけご出店されているので、開発できる立地はほとんど残っていないんじゃないかなというのが正直な感想です。
百貨店から駅ビル・駅ナカ・ファッションビル系と言うのが各社の流れであり時代の趨勢ですが、そこも開発されているとなると、今のフォーマットでの次の一手は手詰まり感が強いです。
では路面で…となると、持っているブランドイメージを崩さない、トラフィックのある立地ということになるでしょうね。そうなると、ブランドイメージから展開できる路面立地は限られてしまいますね。
渋谷・新宿・表参道・池袋・銀座・二子玉川・横浜・吉祥寺・六本木…等々ですか。(RF1さんの購入シチュエーションがどうなのかわからないので、ブランディング的見地からの立地ですが=
しかし、これらの立地の問題点はコストがかかると言うことです。ブランド各社さんが、一等立地で路面店をやってますが、正直単店で採算が取れているところは少ないでしょう。
実をとっているというよりも、広告宣伝的意味合いが大きいかもしれませんね。
以上の理由で、冒頭の3点となっております。
大した考えじゃなくて申し訳ございませんが、何かのタシにしていただければ幸いです。m(_ _)m
我楽さん。
お仕事が、お忙しいのにも関わらず、コメント下さり。
ありがとうございます。m(_ _)m
大変嬉しく思います。
我楽さんのご見解を私なりに解釈すると、
1.既存チャネル(百貨店)が飽和状態にある。→新たな立地が必要
2.新規チャネルを開発しようにも商品開発の基本を変えない限り・・・・
>既存のフォーマットの延長線上での新業態店の開発を行い、成長を目指す。
という方法になる。ご見解です。
そのシュミレーションとして
・RF1のイートインタイプフォーマットあるいはカフェ併設型店舗の出店
・病院、大学、空港、高速SA等特殊立地への出店を上げていらっしゃる。
また路面店に関してはブランドイメージを損なわない地域への出店として
>渋谷・新宿・表参道・池袋・銀座・二子玉川・横浜・吉祥寺・六本木…等々
を候補として上げていらっしゃる。
以上の理解で宜しいでしょうか?
実は、某大手外食チェーンの取締役と話した内容というのが、我楽さんが言われた
「RF1のイートインタイプフォーマットあるいはカフェ併設型店舗の出店」だったのです。
無論、ロックフィールドさんとアライアンスを組むというのはどうですか?
という提案であってロックフィールドさんに提案したワケではありません。
好いですよねぇ「スープストック」のようなイメージになると思いませんか?
その際、その取締役の回答は、もしRF1の商品をイートイン業態でやると商品売価が
百貨店の売価よりも高くなる。そうです。(ホントかよ?)
噂ではロックフィールドさんには、これまでも沢山のアライアンス話が持ち込まれては
立ち消えたそうです。(とんでもないライセンシーを請求されるようです)
例えばコンビニの付加価値惣菜として期間、エリア、数量限定販売なんてのもあったそうです。
ロックフィールドが自社でイートインを展開するとしても出店先は我楽さんの言われる通りの
エリアでしょうね。(ブランドが損なわれないエリアです)
ですが我楽さんの仰る通り採算性の問題が残ります。平均客単価は千円前後ですから・・・
なので我楽さんがご指定されたエリアで採算性のある立地といえば百貨店の地下になります。
ロックフィールドさんは、自社のブランド力が百貨店によって作られたブランドイメージ
であることをよくよく分かっていて百貨店から出るとブランド損失になる。と思い、なかなか
出ようとはしません。
自らが作ったコンセプトに自らが縛られてしまい身動きが取れなくなる・・・・・
ブランドビジネスがよく落ち入る罠です。
ブランドマネジメントってホント難しいですね。(笑)
我楽さん、ありがとう。
重ねてお礼申上げます。(お見事なインサイトです)
# 雪舟様
いやはや、そんなお礼だなんて…。しかもお褒めの言葉まで。
大してお役に立てず申し訳ございません。
# ブランドマネジメントってホント難しいですね。(笑)
ええ。ほんと、難しいです(笑)
でも、これってたぶん何でもそうだと思います。
どんなものであれ、栄枯盛衰はありますし、年数が長くなれば陳腐化していかざるをえません。
そしてそれは避けられない必然だと思います。
ただ、年数が長くなれば経験を伴う知恵が必ず蓄積されます。それをいかに活用出来るかがマネジメントの力になるんでしょう。時には過去の経験をすべてリセットすると言う大胆な事も含め…
生きる事と同じですね(笑)
って偉そうですみませんm(_ _)m