ブラック・ラグーン 1 (サンデーGXコミックス)ブラック・ラグーン、ノーマークだったw

タイの架空都市ロアナプラを舞台とした、銃弾乱れ飛ぶノワール作品。

ベレッタM92 カスタムを二挺同時に使う「二挺拳銃(トゥーハンド)」の異名を持つ凄腕の拳銃使いレヴィ。「火傷顔(フライフェイス)」の異名を持つ、ホテル・モスクワ、タイ支部の頭目、バラライカ。グロッグ17を使いサングラス姿の暴力教会シスター、エダ。「フローレンスの猟犬」という異名を持つ、メイドのロベルタ。その他諸々、登場人物のキャラが立っててすこぶる良し。詳しくは Wiki で。

正直、台詞回しがくどかったり、コマ割がすんなり入って来なかったりと、若干端折り気味で読む箇所も多かったが、作品を通じて流れる空気感が好みだったので、久しぶりに良いマンガに出会ったなと。作品的には2002年からだから、かなり前の物だけど現在も連載中。

全体的には、運び屋、ラグーン商会のロックを軸に、その周辺の裏社会の組織・人物が絡みながら、ストーリーが流れて行く構成となっている。物語の進行と同時に、ロックが一人前の闇社会の人間へと成長していく過程が若干描かれているが、物語の骨子がどこにあるかは今の所不明…。

気になるのは、Fujiyama Gangsta Paradise エピソードにおける終わり方と、El Baile de la muerte エピソードにおける終わり方。どちらもロックが、サルトルの実存主義的アプローチ、即ち、自ら実践することにより自身の論理を実証し、結果、それで人は救えず、また、二度と逢うことは無いと言われてしまう。

この先、どう物語が流れて行くか…破滅を予感させなくも無いなぁと言う意味で、これはノワール。

しっかし、あれだな(笑) 時系列がどうなってるかはわからんけど、Cowboy Bebop のスパイク vs ビシャスや、GUNSLINGER GIRL、ターミネーター、マトリックス、男達の挽歌…何でも来いだな(笑)