タブレットで読書
lenovo のタブレットを購入した一番の目的は、通勤時とかにこれで本を読むこと。なので、7インチサイズ重視、3G不要という構成での入手であった。
写真は青空文庫で入手した「ドグラ・マグラ」を、A・文庫(ええぶんこ)という青空文庫用ビューアーで表示したの図。以前から青空文庫は利用していたのだが、スマホの3.5インチ画面では読みづらくて仕方なく使わなくなっていた。タブレット7インチの画面でようやく自分にとって実用に耐える(頭の中に入ってくる)ようになった感じ…かなり満足。
そこで欲を出して、かなり昔に読んで絶版になってたり入手不能になっている本を、所謂、電子書籍で探して購入してみようかなと、さっくりググッてみたんだけれども…わかってはいたけど、端末囲い込みで使えないストアが多くて利便性がものすごく悪いw
版権の問題やらがあるんだろうから、囲い込みをすることは別に構わないんだけど、百歩譲って価格は別にして、せめて汎用ソフトで読めるようにしてもらわんとなかなか普及しないだろうという感じ。
日本語表示というドメスティックなコンテンツなんだから、プラットフォームは Android だろうが iOS だろうが Mac だろうが Win だろうが、電子デバイスで日本語を読み物として表示する汎用ソフトウェアを整備するにあたって、アドバンテージがあると思うんだよね。後ろ向きな囲い込みで各社牽制しあってる間に、黒船襲来でマーケット全部持って行かれてオシマイってなりそうだな…と(笑)
スキャン代行業者を提訴している暇があったら、これまでのビジネスモデルの延長線上として電子書籍マーケットを捉えるんじゃなくて、新しいビジネスモデルを組み立てて、ドメスティックな中でのデファクトスタンダードを築きあげる方向に労力向ければ良いのに…と思う。権利関係が入り組んでて一筋縄ではいかないのは察するけど。
例えば、ウチは、エドマクの87分署シリーズの向うを貼る新宿警察シリーズで著名な、藤原審爾の一連の作品を大量に手持ちで持っているけれども、購入したのが30年近く前ということもあって紙がだいぶ劣化してきているので、電子書籍で買い直そうかなと思っても電子化されていないのがほとんど。作家が亡くなっているということもあって、権利関係の問題があるのだろうなとは推測されるが、そういった陽の目を見ない作品を復刻するのに電子書籍はうってつけだと思うんだけどね…。
感情的に提訴云々じゃなくて、大げさではあるが、もっと大局的に見て、知の損失を避ける手立てを考える方向に業界全体が向けば良いのになぁ…と本読みとしての漠然とした思い。
提訴作家に名を連ねている浅田次郎さんの「プリズンホテル1 夏」を例にとって見ると…文庫新品580円、電子版473円、amazon マーケットプレイスで1円だから古本屋でおそらく100円。自炊代行の料金設定も色々あるけれど、おおよそ300ページ程度で100円〜200円。結局のところ、本音はそこなんじゃないの?と思ってしまう。
そこが何かは各自考えるとしてねw
結論。もうちょっと値頃感が出ないと電子書籍を買いたいとは思わないなということで、当初の目論見通り、せっせとブクオフに通って古本入手、自炊(代行に頼むかどうかは別)という流れで(笑)