On the road
何年ぶりかわからないけど、一人でふらっとハコに入って見て来た「オン・ザ・ロード」。言わずと知れた、50年代、カウンターカルチャーの最先端だったビートニクを生み出した、ジャック・ケルアックの「路上」を、コッポラ製作総指揮、「モーターサイクル・ダイアリーズ」のウォルター・サレス監督で映像化された作品。

うーん…正直、退屈な映画だった。2時間半の尺は長かったんじゃないかな…。原作に忠実に映像化されているだけに、ビートの空気感を感じるのには最良だし、コッポラらしくキャストに破綻が無くしっかりまとまってるし、メリールウ役のクリスティン・スチュワートは可愛くて良かったけど、とにかく退屈の極み。題材が題材だけに致し方ないかもしれない。世代では無いからなーと言ってしまえばそれまでだが。


ラスト近くのサルに再会するディーンがあまりにもウェットだったので、正直、あれ?こんなだったっけ?と燃焼不足気味で終わってしまった。原作がどうだったか覚えていないが、もっと全編乾いた感じだった気がするんだけどなー。

ま、良いも悪いも、ビート系を映像化した作品の中では一番良いと言う人が多いので(娯楽作品の良さとは別)、資料的意味でも見て損は無いかな…と言う事で星三つ。

オン・ザ・ロード (河出文庫)
ジャック・ケルアック
河出書房新社
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原作は新訳されたのね。また読んでみるかなー。