今季のアウター
ピーコートと言えば、”さらば冬のかもめ“のジャック・ニコルソン、”砲艦サンパブロ“のスティーブ・マックイーン、”アルカトラズからの脱出“のクリント・イーストウッド、比較的新しいところでは”処刑人“のマクマナス兄弟と、男のマジメ服として枚挙に暇がない定番だが、ここ近年のタイトフィットでショート丈のペラい軟弱な志向はどうなのよ?と衣替えでセレオリのペラいコンパクトなピーコートを出しながら思い立ったのでw リアルなヘビーアウターなら、東洋エンタープライズの BUZZ RICKSON’S 36oz 5万円也のピーコでしょ…という訳でアメ横のヒノヤへ行って試着してみてあえなく轟沈。
あんな重くて硬いもん着れるわけがないじゃないですか(震え声
BUZZ RICKSON’S は過去のミリタリーものを出来る限り忠実に再現するというコンセプトのブランドなのでかなり手強いのよね…もち、価格的にも。それならと、BUZZ RICKSON’S の兄弟ブランド(廉価かつファッション寄り)UNITED CARR by BUZZ RICKSON’S の 26oz をチョイス。これなら冬の満員電車の中でも何とかいける(笑)
ジャケットの上に着ることもあるので、サイズは38(M)で。タイト目に着るなら36(S)サイズでもOK。ちなみにウチは167cmの62kg。ヒノヤの楽天サイトにフィット例が出てるのでご参考まで。
今回、ここへ行き着くにあたって検討したのが、米軍納入実績のある Schott のピーコと、処刑人のマクマナス兄弟が着ていた STERLINGWEAR OF BOSTON のピーコ。
前者は定番中の定番で高校生がみんな持ってるのと、シルエットがクラシカルな 32oz 裏キルティングの US 仕様の方が好みなので厚すぎるということもあり見送り。日本向別注スリムフィットのブツを見に行ったアメ横のアメリカ屋の接客がイラッときたというのもある(笑)
STERLINGWEAR OF BOSTON は襟周りの立体感があまり無いのがどうもねぇ…。
後はめぼしいところで、ミリタリーの王様 Nigel Cabourn のミリタリー・ピーコや、ダッフル・コートが定番な GLOVERALL のピーコ、ジャパン・ブランド、フェローズの大戦モデル・ピーコ あたりが気になったけれども、海外モノのピーコは腕周りが大味なので野暮ったくなる傾向にあるのと、大戦モデル等本格仕様のピーコはオンスの問題(厚すぎる)だったり、ディティールの作り込み(補強用の革当て等)が個人的にうるさかったりで不採用。
いずれにしても、そもそも本来のピーコートは水兵が寒風吹きすさぶ中、甲板上で作業するにあたっての外套なので、昨今はやりのケツが出るようなショート丈のピーコはもってのほかだしw、ここ最近はショート丈のピーコートはトレンドじゃなくなってきている傾向にあるので、長く着られる定番クラシカルなシルエットを一着持っておくと幸せになれると思う。
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