ソッフェ、けっこう好きなんですよー。
ヒップホップなんだけど、メロディがしっかりしてて耳障りが良くて聞きやすい。
シャカゾンビやリップを聞いていると、「うるさいっ!!」て言う私の嫁もこれは気に入っているようです。

で、『人生一度』
人生一度
人生一度
SOFFet YoYo GooF Nobuyuki Shimizu Fellows Inc.

これって、昨年のリリースだったんですねぇ。
知らんかった。
ラジオで流れているのを聞いて最初は良い感じだなぁと思ったんすけどね、何度か聞くうちに・・・この歌の内容ってどうなんですかねぇ。。。


“どこにでもいるような普通の少年が、普通に大学に入り、社会に出てサラリーマンになり、2000万円の家を建てて、でも彼は大切なものは何かを気づいていない”というような内容なんすよね。
“彼は何が大切か気づかない。のどが渇いた時に飲む水は無い”というサビの繰り返しがこの後にくるんすけど・・・。
人生は一度きりなんだから、大切なものは他にあるだろう?みたいな事を言いたいのでしょうねぇ彼らは。

私の親父なんかはまさにこの歌にあてはまるんじゃないかなぁと思います。
国立大出て、商社へ入って、昨年?引退しました。
そのサラリーマン人生の中で、会社が倒産したりと色々あったけれども、何十年も前に持ち家を買い、建て替え、私という子供をまがりなりにも大学まで入れて、社会へと出してくれました。

その人生が決して”大切なものが何か気づかない”というものでは無かったと思います。
私が、親父が現役全盛の年齢に近づいたからそう思うのかもしれません。
同じように、子供ができ親父になるから余計そう思うのかもしれません。
大切なものが何かということが、わかっていたからこその生き方だったと思います。(あっ、まだ死んでないですよー(笑))

彼らがこの曲に意図したことはなんだったのでしょう?

社会に出て2000万の家を建て、安定した生活を手に入れることがいかに大変なことかわかっているのでしょうか?
表面上だけ見れば、それは単純で簡単なことかもしれないけど、その裏でいろんな思いや努力があるということに気づいているのでしょうか?。
それと、大切なものは何かと言うことは主観的なことであって、他者がとやかく言えるものではないということがわかっているのでしょうか?。

本当に人生はこの曲の歌詞のように客観的に切り分けられるものだと思っているのでしょうかねぇ・・・。

そうだとしたら、ソッフェ、薄っぺらい。
音楽的なテクは良いと思うけど中身が・・・。
もう暫くおっかけて見ようかとは思いますが、何だかねぇ冷めちゃいました。

何が大切か気づかないのはソッフェ自身なんじゃなかろうか。