流星ワゴン (講談社文庫)
重松 清
講談社
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やっぱ本屋じゃないとね。こんな素敵な物語に出会えるのだから。

特にお目当てのものが無くとも、本屋へ出向くのが好き。装丁やタイトル、帯についてるコピー、色んな要素はあるんだけど、本そのものが私に語りかけてくれるそのひと時がとても好き。

平積みにされた本の顔だけを見て歩く。

特に意識し無くとも、少し歩き回れば読むべくして読む本と言うのがピピッと目にとまる。そして、そうやって選んで手に入れた本は不思議とはずさない。この本なんかもそう。

「38歳になる主人公がもう死んでもいいかな……と思った時に出会ったのは、5年前に交通事故死した父と子が乗る不思議なワゴンだった……」

ネットで本を買うほうが得だし何かと便利だけれども、こういう出会いはあり得ないので、やはり私は本屋にこれからも足しげく通うのである。