プール
危機管理、安全対策、基準の見直し…それらはとても大切なことだと思うけど、循環システムがどういうものか、24時間で何ターンさせるのか、吸水管の口径がどのぐらいだと吸水口の面流速がどのぐらいになるか。それら本質的なことを理解しない限り、意識を変えることは出来ない気がする。
昔、プールを作ってたことがあるんだが、吸い込みに関してそんなに気にしたことは無かった。なぜなら、水はやはり危ないものであるから、吸い込みの力を気にすることはある意味当然なことで、面流速をどのぐらいまで抑えるか考えて設計するし、一箇所で引っ張るのではなく、2箇所ないし4箇所から吸水する設計にして、全体から万遍なく吸水するように考えてた。水質面からもよどみが少なくなるのでその方がいいし。
でも、こういう考え方って、実際に顧客に接する場に近くいとなかなかわからないだろうなぁ。別のところで決められた安全管理マニュアルみたいなものを上の方から回されてきて、それを見て実施してるだけじゃいくら基準が完璧なものであっても、本質的な部分は変わらないような気がする。他人事で当事者意識の欠如…。
車が動いている仕組みを知らなくても車の運転はできるけれど、仕組みを知っていたほうがより安全により効果的に運転できるのと同じだから、場当たり的な対応をするのではなく、もっと勉強をしてもらいたいと思う。預かってるのは他人の命なんだから。
2歳の子供を持つ親としてはなおさら、今回の事件をとても痛ましく思う…。
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Comments
ご無沙汰です。
ワタシも幼い頃、流れるプールとかで吐出口付近や給水口付近にしがみついて水流にカラダを任せて遊んでいたことを思い出し、今のプールの構造と比べるとぜんぜん違うなと思わされました。子供は危険と隣り合わせなところも無邪気に近づきますからね・・・。何とも痛ましい事件ですね。
>コージさん
ご無沙汰~。
で、日取りはいつなの?w