プラハ国立美術館展
プラハ国立美術館展@Bunkamura、招待券持ってたんで、最終日に行ってきて初めて知った。フランドルがフランダースだったということを。(笑)
ルーベンス、ブリューゲルに代表される、フランドル絵画だが…光の陰影とダイナミックかつ精緻な描写と考え抜かれた構図で、宗教というテーマが大胆に描かれているが、時代的背景、プロテスタントとカトリックの宗教的対立を知らないと、その作品の本質的な部分を知り得ないのは残念。
なので、どうもいまひとつノリが悪かった(笑)。静物画にこめられてる意味、ぶどうがキリストの血を表し云々かんぬん…等を知ってれば、もっと楽しめたかも。構図もまた神話をモチーフにした劇的なもので、宗教的意味合いを持たせたものが多数だったし。
ルーベンスの『聖アウグスティヌス』…幼いキリストが海の水を貝殻で全て汲み出そうとしているのを見た聖アウグスティヌスは、カトリックの教えを全て理解することの不可能さを悟る(だったかな?)…は素晴らしかったが。
ルーベンスは嫌いじゃないんで、フランドルという切り口じゃなくて、ルーベンスだけ見たかったというのが正直なところです、ハイ。