Rendezvous with Rama / Arthur C. Clarke
早川書房
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アーサー・C・クラークと言えば、2001年宇宙の旅で、スタンリー・キューブリックの映像を介してしか知らないという事に、亡くなってから気付いて愕然とした(苦笑)。結局のところ、私の中では物語のジャンルとしてのSFはどうも根付いていないようだ。それがアーサー・C・クラークを読んでいないという結果に…読んだ本もあるかもしれないけど、覚えていないから読んでないと言うことで…(笑)。
アシモフ、ハインライン、P・K・ディックと、それなりに読んではいても、SFというジャンルからの抽出というより、物語としての面白さからの読み出しであったし。SFを良く読んだ時代が、小学校高学年から中学にかけてで終わってしまっており、人格形成がなされていく過程で興味の範疇からSFというジャンルをスポイルしてしまったことが大きいんだろう。
そもそもの始まりは、新井素子、星新一、平井和正、小松左京、吾妻ひでお(を同一線上において良いのか?:笑)という作家郡で、小松左京と言えばやはり、TV で当時やっていた日本沈没の映像が脳裏に焼きついてしまっているし、その他の作家郡もSFというよりは、SFという体裁を借りての物語作者だったし。
んで、当時、身近な SF 映像と言えばスター・ウォーズや、マジンガーZ、グレンダイザー、ライディーン、コンバトラーV、ゲッターロボ、ガンダム、マクロス、などの広義な意味での一連のSFロボットアニメで、そこでもやっぱり映像が、Science Fiction 的理解の一助であった。あるいは、カールセーガンのコスモスや火星の空は実は青かったと言うフェイクドキュメンタリー(笑)第3の選択なんかもそうだった。
映像で充分そのSF的リビドーは満たせたもんなぁ…。
と言うわけで、遅まきながらアーサー・C・クラークの代表作(ヒューゴー、ネピュラ、ダブルクラウン)、宇宙のランデブー(4部作)を読んでるんだが、なにコレ面白い(笑)。SF的背景はともかく、映画的要素が随所に散りばめられており、うむ、映像を前提に作られてるんだなぁと思ったり。
となると、ここでの興味の的は断然、David Fincher 監督、Morgan Freeman 出演の2009年公開予定である Rendezvous with Rama で、来年の話だからどっかでトレイラーが無いかなぁと思って探してみたら、とんでも無く素晴らくぴったりはまる 3D ワークを見つけた。これって、Rama Ⅲ のイメージに近いんだろうなぁ…。本物の映画と関係は無いんだろうけど…ってかよくわからないが、あまりの出来に、ちびりそうになった(笑)。是非とも本を読んでから見てほしい。
ここから高解像度版を落として見るとなお良し。