the setting sun
久しぶりに百貨店でお買い物なんぞをしたんだけれども…百貨店業界の凋落ぶりの根源をまざまざと感じた(笑)

プライスラインが高く硬直的という構造的な問題もあるにはあるけれども、結局の所、根本的になってないというのが諸悪の根源。

某友の会に入ってたり、実家が外商カードを持ってたりするので、サービスカウンターで色々と用をお願いしたんだけれども、1を聞いて1しか帰って来ないし、場合によっては0.5しか返って来ない。しかも聴き直したり、やたらと色んなとこに問い合わせたりと理解も遅く時間ばかりやけにかかる。


例えば、自分の欲しいパンツのサイズが店頭に無くて、スタッフに聞くとする。

すると、スタッフは当然ストック行って在庫の確認をするけれども、そのサイズがたまたま無かった場合、色違いでサイズがあるものだったり、サイズがある似た様な素材感やデザインの違うパンツを同時に確認しつつ、他の店舗にもサイズがあるか問い合わせしてお取り寄せするか?みたいな流れを作るのが専門店クオリティだったりする。

顧客が求めている事に対して先回りして可能な限りのオプションを用意する…みたいな。

これって普通の事なんだけど…そういった類いの事が全く出来ないと言うか、気付けないスタッフばかり。これじゃ、いくら MD 構成を見直して、プライスラインを見直して、増床しリニューアルして目新しい商品を入れても、外面だけ良くなるだけで中身がついていかないだろうな…。

んでもって、中身って結局の所、人の関わる部分で、それまで培われて来た社風でもあるので、そこを変えるのは一筋縄じゃいかないんだよね…というか、ほとんど不可能に近い。どれだけ当事者意識を持った人間を増やすかが鍵なんだけど、これまでの環境に馴れ合ってる人間を変える事はそうとうの時間と労力が必要になる。

本当の意味で百貨店を再生するには、一回つぶした方が早いんだろうな…と思った、日曜日の午後(笑)