拡張式寒冷地被服システム
EXTREME COLD WEATHER CLOSING SYSTEM, 通称、ECWCS(エクワックス)。米軍の寒冷地における環境下での様々な要求事項を満たすために80年代に開発されたミリタリーウェアで、現行は第3世代となっており、-51度から+4度の温度範囲のなかで、兵士の適切な環境保護を維持することを目指している。
写真はその第1世代のレプリカ品。
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冬場に、厚手のツイードジャケットの上に何を羽織る?っていうのが、ここ数年の悩みどころではあって、基本、ジャケットの上に羽織るものとしては、ダッフル、Pコート、トレンチが定番だけれども、ダッフルとPコートは羽織ると暑すぎるし、トレンチはタッパが足りないので壊滅的に似合わないし…仕方ないから、アウトドアのパーカー系にならざるを得ないなと思いつつも、必ずと言っていいほど胸辺りに付いている、ブランドロゴが超絶目障りでオンで使いたくないというのもあってのミリタリー結論。
本当のところ、米軍放出品の本物のゴアテックスが欲しかったけれども、自分のサイズ感がXSの為、あまり市場に出回っていないのと、割に人気なので、状態にかかわらず高値で取引されたりしているのがもう一つ納得いかなくてのレプリカでいいやという感じ。ま、ものは一応ユニオントレーディングという日本のミリタリー・アメカジ系アパレルメーカー(踊る大捜査線の青島パーカーを作ってるところ)なので、品質的なものは許されるんじゃないかという事で。安いしね(笑)
見ての通り、ウッドランドのカモフラなので、かなり味が濃くなるから、パンツはテイラードの細身カーゴとか、白系のコーデュロイや綿パンで、足元はブーツじゃなくてタッセルローファーとかで合わせると納まりが良くなると思う。ジーンズでイエローブーツやレッドウィングでも良いけど。
とは言え、柄的に着て行けない事もあるので、もう一着無難な線でのミリタリー物も購入。そっちは英軍で(笑) これは、先日の雪の時にかなり重宝した。
という訳で、着るものに悩んでる人は、ちょっと目先を変えてミリタリーという線もアリということで。
最後にECWCSはなんぞやと言うと…
第1世代のECWCSは、様々なコンビネーションで使用される下記20着超の衣類、手袋、帽子、靴から成り立っており、レイヤー1をポリエステルシャツ/胸当て、レイヤー2をライナー及び綿/ナイロンズボンとしてのポリプロビレン下着、レイヤー3をゴアテックス・アウターシェルとして、3層構造のシステムとなっていた。
- ポリプロピレンのアンダーシャツ
- ポリプロビレンのズボン下
- ポリエステルのシャツ
- 胸当て
- ナイロン/綿パン
- ゴアテックス・パーカ
- ゴアテックス・トラウザース
- パーカー用ライナー
- トラウザース用ライナー
- 雪用カモフラパーカ/ズボン・カバー
- グローブ
- グローブインサート
- ミトン
- ミトン・インサート
- ミトン・シェル
- 雪用カモフラミトン・シェル
- キャップ
- ウールの目出し帽
- ナイロン靴下とブーツ
- 20. 寒冷地用防湿ブーツ
- 極寒冷地用防湿ブーツ
- M-1950のサスペンダー付きトラウザース
これに対し、現行の第3世代はそのレイヤリング・システムの再構築を行い、3層のポーラテックファブリック、2層のポーラテック・パワードライ、1層のポーラテック・サーマル・プロ・ハイ・ロフトを含んだ7層となっている。
レベル1:薄手のポーラテック下着
レベル2:やや厚手のポーラテック下着
レベル3:上半身のみのポーラテックフリース
レベル4:撥水性の軽量ウィンドブレーカー
レベル5:ソフトシェル
レベル6:透湿防水性パーカー
レベル7:中綿入りソフトシェル
なので、冬場のオフ着でレイヤー考えて作るのも良いんじゃないかなと思う。猫も杓子も、モンクレールとか、ノースフェイスとか、パタゴニアとか、アークテリクスとか… ダサいと思うしネ(笑)