隣の芝生は青く見える…じゃないけれども、キヤノン・ユーザーはニコンの高画素機(D810)が羨ましく、ニコン・ユーザーはキヤノンの高速連写機(EOS 7D Mark2)に涎をたらし…いっその事、両社共同で一眼作りゃ良いんじゃね？なんて思ったり。あり得ないけど(笑)

ここ最近の業界動向見てると、新興？ミラーレス企業が攻勢をかけて躍進しているような気がする。フルサイズ・コンパクトで高感度・高解像度・オールマイティとラインナップを揃えてきたソニー、APS-Cでプロ仕様に耐えうるクオリティでのシステムを構築してきた富士フィルム、マイクロフォーサーズならではの超小型軽量高性能と動画方面の二軸で方向性を鮮明にしてきたパナソニック。いわゆる旧来からの老舗カメラメーカー、OVF陣営のキヤノン・ニコンがだいぶ押されてきている感は否めないなぁ。その他メーカーは知らんがｗ



ウチ的には、ソニーの α7 を使うようになってからというもの、寂しいことに D3 を持ち出す機会がめっきり減ってしまった。

いい歳したおっさんになると、小型軽量による可搬性の高さ(手軽に持ち出せる)は何事にも代えがたくなるし、それ以上に視力も弱くなって老眼も進んでる身には、ある意味 EVF から受ける恩恵が計り知れない。元々、EVFに関しては、視認性や追従性でまだまだ…と懐疑的に思っていたが（以前所有していたNEX-7のEVFがそれほど良いわけでは無かったので）、α7 の EVF の視認性の良さと、MFでのピンの追い込みやすさを一度経験すると、もうEVFで良いんじゃね？っていう感じになってしまう。

現状、旧プロ機の D3 は動体を追っかける必要性がある時のみ、写れば良いや程度の AF ズームレンズで使用という体たらくなので、稼働率が下がっているのであれば、より小型軽量で持ち出しやすい AF 機へ入れ替えする方向に行かざるをえないかな…と。元々、D3 でも MF レンズ使用が中心になっていたので、本来、旧機種とは言えプロ機として一番美味しいであろう AF 機能や動体性能を目一杯のレベルで使っていたわけではなかったし、宝の持ち腐れ感が半端ないなこりゃ…ってことで(笑)

じゃ、何が良いべ？と考えた時に出てくるキーワードとしてはプライオリティ順に以下というところかな。

1. 小型軽量である
2. 動体性能が高い（AF追従性）
3. 連写性能が高い（秒コマ速）
4. 連写持続性が高い（途切れず何枚写せるか）

んでもって、それらの欲求を満たしてくれそうだったのが、発表前にアクションカメラなんてリークされてた D750 だったんだが… 正直、蓋を開けてみればコレジャナイ感がハンパねぇ。（どうでもいいけど、アクションカメラって言われると、例の本を思い出してしまうのはウチだけでは無いはずｗ）

アクションカメラ=動体性能が高いを謳うなら、カタログスペックで、秒8コマSS1/8000は必須だったんじゃないかな。もちろん、秒6.5コマでもSS1/4000でも能力的には問題無く、撮り方でいくらでもカバーできる範囲だと思うし、現行のフルサイズラインナップの中ではD一桁機を除いて、最速のコマ数となっているから、ニコン的にはその打ち出し方は間違っていないんだろうけど… 限界性能が高ければ高いほど、余裕を持ってハンドリングができるからなぁ… D700 以上を使っているハイアマチュアクラスのユーザーには、甚だ不本意な機種と思われても仕方ないかな。

そうなってくると、この D750 は D4 や D800 の系譜に連なるカメラじゃなくて、D600 系からのステップアップないし、DX ユーザーの FX 移行を促進するための機種であり、かつ、その他大勢のライトなユーザーの裾野を拡げるための機種というニコンなりの位置付けかな。ボディレイアウトが D600 系でもあるし、設計思想的にも同じだろうしね。

ただ、期待値がかなり高かっただけに… EOS 7D Mark2 が発表された今となっては、中途半端感が5割増しぐらいになってしまってるなぁ(笑) 飛行機や鳥なんかの動きものを撮るユーザーであれば、トリミング前提でセンサーサイズはそれほど気にしないかもしれないし、それこそ、7D Mark2 により多くの魅力を感じちゃうよね。


そして、ウチ的にはどうなのよ？と言うと、そうやって余計な躊躇を与えられたもんだから、もしかしてマウント乗り換えてもいいんじゃね？っていう思考が芽生えてきてどうする俺？ってな感じ(笑)

Fマウントの所有レンズ群のうち、よく使うレンズは MF レンズで揃ってるので、マウントアダプター経由の α7 でストレス無く使えるし、そうなると残りの AF レンズ群含めて売り飛ばしてしまって A マウント機に乗り換える選択肢が頭のなかをチラついて離れない。キヤノンの前振りをしたんだから素直に考えればキヤノンなんだろうけどｗ、キヤノンの絵作りはどうもそそられないので、ニコン機で使われてるセンサーメーカーのソニーが良いじゃんということでｗ ボディ内手ぶれ補正付も何気に魅力が高いし。

ソニーには、APS-C 機だけど連写性能に長けた α77Ⅱ がつい最近出たばかりで2.8通しのキットレンズ付がかなりお安いし、フルフレームに拘るなら α99 が連写コマ数は置いとくとして、何気に動体性能も高いようだし α7 使いとしてはソニーに魅力を感じてしまう。早速、某ビッカメで 77Ⅱと 99 の実機を触ってきたけれど、悪くない感じだったしなぁ…。

まぁ、いずれにしても、カタログスペックには現れない性能っていうのが実機にはあるので、D750 を実際に触ってからまた考えるけど… 悩ましいなｗ