昨晩、車で帰る道すがら、軽くへこみ気味の中、カーラジオよりどこかで聴いた曲が流れてきた。

Nothing Compares 2U

トーク・トゥ・ハー ~イマジネイション コンパイルド・バイ・ペドロ・アルモドバルそう、90年代初期のプリンスの手による、Sinead O’Connor の Nothing Compares 2U を誰かが歌っていた。ジャジーでソウルフルで、溜めがきいて、魂震える歌声だった。あれ?これってオリジナル?なんて思いつつも、その歌声に聞き惚れてしまった。こんなにもすばらしいヴォーカルがあったなんて…。

Sinead O’Connor は、スキンへッドと鼻ピアス、政治色の強い発言で一世を風靡した90年代を代表するアイルランドの女性アーティストだった。そして、この曲 Nothing Compares 2U は、邦題は”愛の哀しみ”などというベタなタイトルだったが、それは、この曲のビデオクリップが彼女の歌っている顔のアップのみを延々と写しつづけ、最後に一筋涙が流れるところからとったのだろう。

この曲を聴くと、雪を思い出す。なぜなら最初で恐らく最後のスキーを友人達とやりに行ったことを思い出すから。スキー場でよくこの曲が流れていた。そして、私のスキーは悪友達によってゴンドラに乗せられ頂上まで連れて行かれた段階で終わったのである。思いっきり余談だが・・・。(笑)

トーク・トゥ・ハー リミテッド・エディションカーラジオから流れていた曲は、トーク・トゥ・ハーという映画のサントラに納められている曲で、JIMMY SCOTT というジャズ・シンガーが歌う Nothing Compares 2U であった。JIMMY SCOTT 、私は初聴であったが、50年代から活躍している、歌手の中の歌手といわれる伝説的ジャズ・バラード・シンガーで、Ray Charles も彼を慕っていたようである。

今度の休みはジャジーに浸ろう。(笑)

ちなみに映画『トーク・トゥ・ハー』は第75回アカデミー賞で脚本賞を受賞した一作で、中々刺激的な内容となっています。

映画生活:トーク・トゥ・ハー
事故で植物状態になった女性ダンサーを献身的な介護とともに偏執的な愛情で見守る男と、恋人が事故に遭い同じ境遇に陥った男との奇妙な友情を描いた作品。ペドロ・アルモドバル監督が描いた究極の愛。

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