a store window
カジュアルな服装という概念の浸透と平準化により、消費者側のワードローブ内において、不足しているアイテムがあまり存在しない状況となっている昨今、更にトレンドという物がそう大きくは変わらない環境においては、経済環境の悪化が続いている中、毎年服を買い換えるという必然性があまり無い状況下では、店頭がアパレルアパレルしていれば必然と売上も落ちるので、出てきたのがライフスタイル軸という概念…であってる?(笑) ま、あってないけど、服が売れない理由の一つとは言えるかな。

先日行ってきたテラスモール湘南で微妙な不足感を感じていたのも、考えてみると結局はそこに行きつく。

全てでは無いが、郊外モールには出店しない大手セレクトや外資ブランドをそれなりに揃えており、普通に考えれば良いモールで間違いないと言えるのだけれども、各テナント間のMDリレーション・テナントミックス手法、施設環境の作り込みがもう一つとなっているため、微妙な違和感を感じる結果となっている。異論は認めないw

結局のところ、そういった部分はデベロッパー側の経験値によって左右されるので、今回のテラスモール湘南の商業施設としての全体感としては、テナント側の店舗開発従事者が口を揃えて言っていた「立地としては鉄板だけれど、デベロッパー的に云々」という言葉に集約されると言っていいだろう。

事業主は特定目的会社湘南辻堂インベストメントで、シンガポール政府投資公社 GIC との JVとなっているため、利回りを確定させた上での条件設定となっており賃料もリーズナブルであるわけもなく、ナショチェン中心の体力のあるテナント構成にならざるを得ないという必然もあったと穿った見方ができるのも否定できない。

某キッズブランドが1日100万ペースで売り上げてると言う話を聞いており、当初の見立てどおり鉄板モールとなっているので、現状見られるテナントMDのリレーション不足が徐々に解消されて、今後更に良いモールへなって行くと思われる…ラゾーナ川崎のように。ま、PMの住商アーバンさんのお手並み拝見というとこだねー。

以下、雑感。

  • 国内大手セレクトやロン・ハーマンがあっても、辻堂は辻堂だなぁ…スカートの下にジャージはいてるJK見ると
  • 郊外は郊外であるし、それ、寝巻きじゃんっていうスエット上下金髪おねーちゃんもちらほらと。
  • ターミナル駅では無く生活駅前での立地でもあるので、数は多くないけれども柄の悪さがちょっと目立った。
  • そういった意味では、3階・4階の郊外モールMDは安心感があって好感。
  • ロンハーマンは趣味じゃないのでどうでも。良いお店なんだろうけど、本来であれば、七里ガ浜の海沿い辺りで路面感覚で世界観作ったほうがいい気が。リコッタ・パンケーキの bils が入ってる所とか。
  • ティンバーは靴は良いけどやっぱりアパレルはちょっとねー。
  • オンワード樫山の意図はわかるけど、商品数が付いていっていない気が。
  • 2階デッキよりの入り口空間の間延び感が何とも…。見通し規制を考えての4℃やビルケンの平場っぽい作りの意図はわかるけど、もうちょっと何とかならなかったのかなぁと。もったいない。