ファイナル・カントリー (ハヤカワ・ミステリ文庫)
ジェイムズ クラムリー
早川書房
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久しぶりに新刊で買ったけど、たけぇよ!文庫。(泣)


ミロ・ミロドラゴヴィッチ・シリーズの4作目。こいつがアメリカで刊行されたのが2001年。1作目が1975年の刊行だからシリーズ4作にして26年の歳月。ミロも初登場の”酔いどれの誇り”で39歳だったのが、本作でとうとう還暦を迎えることに。その愚直なまでに頑なな行動規範は年齢を経ても変わらないが。

ジェイムズ・クラムリーはチャンドラーの私生児とは言いえて妙。

第一作 酔いどれの誇り (1975)
第二昨 ダンシング・ベア (1983)
第三作 明日なき二人 (1996)

1作目当時の文庫価格って400円ぐらいだったと思うが、高くなったなぁ。俺が還暦を迎える頃には今の倍になってるんだろうか。本という物自体が別のメディアになってるかもしれないけど、紙を捲るという行為を含めての本だと思うので紙メディアはいつまでも残ってて欲しいものだ。

携帯の画面でちまちま読む小説なんて、消費するためだけに生産された使い捨ての何かにしか思えない俺は時代に取り残されていく運命なんだろうけどね。