戸塚駅西口第1地区第二種市街地再開発事業
※ とつか再開発くん
平成19年5月30日付で、特定建築者に東急不動産が決定していた戸塚駅西口再開発施設、2010年4月グランドオープンにも関わらず、そろそろリーシングが佳境に入ってきてるよう。こんな景況感だから、2年も前に予約契約は厳しいんじゃないかなぁとは思うが、再開発事業という性格上、FIX が早いのは致し方なし。どの辺のテナントの名前が挙がってきてるかは言えないけど、出店意欲にブレーキがかかってきている業界動向の割にはこういう立地に食いつくのは皆さん早い(笑)。
周辺環境は、5km圏に上大岡京急、港南台バース、東戸塚オーロラモール、駅東口には丸井変換型戸塚モディとそれなりのグレードのモールが存在しているので、顔ぶれ的には広域商圏狙いというより、駅利用者特化、足元特化、ヤングファミリー層(25-39)にフォーカスした標準的駅ビル構成(バラエティ感の高い)となる感じ。
この再開発、戸塚駅西口から中央プロムナードを通って、第一交通広場のバスターミナルへ抜ける周辺エリア一体の再開発で、そのうちの一番良い場所の共同ビル計画のうち、半分が東急不動産企画の商業施設になる。ちなみに残り半分は地権者ゾーン。
地権者ゾーンと物理的にはっきりと床を分けているので、東急さんが本気で施設構成に気を使っていることが伺えて好感が持てる(笑)…が、裏を返せば、地権者ゾーンの構成を全く無視した中での施設構成となっているので、全体で見た時にちぐはぐになりそうな気がしないでもない。
ま、東急さんとしては割り切って自分のとこの施設だけで勝負と考えてるんだろうし、この手の再開発の場合、長い目で見た時に地権者ゾーンがネックになったりするから、それもわかるけどね。
全体計画はここ (PDF 494KB)を参照してもらうとして、戸塚駅自体は地下鉄を含め一日の乗降客数が約26万人、横浜市内第2位と多く、その割には商業床が少ないので、10,000m2ちょいの店舗面積で100億超(だったかな?)の売上を計画しているのはうなずける。西と東の違いはあるが、錦糸町の乗降客数が30万ちょいであれだけの商業床が成立しているからね。
郊外系大型モールの最近の低空飛行数字を見ていると、ちょいとコストが高くとも、こういう立地の方がテナント的には安牌な気がするが、それも対応業態を持っていればこそというとこなんだよねぇ…。
いずれにしても、最近、郊外型モールや中心一等立地の再開発ばかりだったような気がするので、まちづくり三法影響下におけるこの手のやや郊外中心市街地立地の開発(テナント入替含め)にどれだけ対応できるかが今後の勝負になってくる…かもしれない(笑)。
再開発概要は以下参照。
→ 進めよう とつか再開発
計画概要は以下参照。
■ 再開発事業概要
・所在地:神奈川県横浜市戸塚区戸塚町26番地4他
・施工者:横浜市
・特定建築者:東急不動産株式会社、株式会社東急コミュニティ
・施工面積:約4.3ha
・建築施設:共同ビル棟、地権者個別ビル12棟、公共施設、第1交通広場
■ 共同ビル棟概要
・建物名称:戸塚駅西口第一地区第二種市街地再開発事業 共同ビル棟
・所在地:横浜市戸塚区戸塚町77番地他
・敷地面積:約11,230m2
・述床面積:約70,580m2
・建物規模:地下2階・地上7階
・施設構成:
専門店エリア B1F-4F 約11,930m2
地権者エリア B1F-5F 約14,450m2
駐車場 5F-7F・RF (車600台・自転車475台)