商業施設開発のミキシング、民事再生法を申請
■ 商業施設開発のミキシング、民事再生法を申請 : NIKKEI NET 2008.5.16
ミキシング(商業施設開発、大阪市、佐藤美樹社長)は16日、大阪地裁に民事再生法の適用を申請し、同日保全命令を受けた。申請代理人の弁護士によると負債総額は約186億円。不動産市場の低迷で物件の売却が進まず資金繰りが急激に悪化していた。同社は全国で主にショッピングモールなど商業施設の開発を手掛けていた。
■ 商業施設企画・開発、不動産賃貸 株式会社ミキシング 民事再生法の適用を申請 負債186億円 : 帝国データバンク
景況感でどっか飛ぶだろうなぁとは思っていたけど、ディベロッパーが先に飛ぶとは…(苦笑)。
ミキシング、独立系の商業ディベロッパーとしては、精力的に開発を行っていたんだよねぇ。これで益々、商業施設開発は大手有力ディベロッパー(三井・三菱・イオン・電鉄系)、即ち資金力のある所に一極集中していくんだろうなぁ…つまらないけど(笑)。
しかし、5月16日金曜日に申請って明らかに狙ってる。土日を挟むんで、債権者の中でも対応が遅れるところも出てきてるんじゃないかなぁ。商業施設に入居してるテナントが、売上保全とかで後手に回らなきゃ良いけど。(知らん人向けに解説:通常売上金は施設側で一括管理の上、家賃などの経費を差し引いてテナントに戻ってくる形になってるから。)
んで、直営で営業してる施設はどこかって言うと、以下ぐらいかなぁ…。
他にも関わってる開発施設はあるけど、コンサルだったり売却だったりしてるようなので、よくわからん。
んで、こっからはオフレコ…というか、聞いた話でソースは明かせないのだが、上記の3施設に関しては、15日以前、即ち、民事再生申請前までの債権(テナントの売上金)に関しては裁判所から保全命令が出ているらしいので、心配しなくてよさそう。(あくまでも確実な話では無いので鵜呑みにしないように:笑)
今後の対応については、営業は滞りなく進めていくと強調しているらしい。ま、テナントが入ってるし、テナントが賃料をきちんと払ってくれれば、お金は回るだろうからね。
過去、そごうの破綻やマイカルの破綻なんかを見てても敷金や保証金なんかは帰ってこなくなる可能性は大きいけど、滞りなく営業が続いていけば、店舗としては残れるんじゃないかな。ちなみに、ここで言われてる負債総額186億円はテナントから預かってる敷金・保証金もあるから、本当の意味での負債額はもっと小さいはず。
ましてや民事再生なので、ダイエーやマイカルと同じで、会社を再生する話だから…。物件によってアレだけど、身請けするところも出てくるかもしれないし、この時点で敷金・保証金を負債と換算するのはどうなんかいなぁ…。
要は、テナントは、それなりにコストをかけて出店してるんだからバタつかずに冷静に対応して行くのが良いと思う。いろんな手を考えて(売上自主管理して敷金分の賃料払わないとか…但し、法的に可能かどうかは別:笑)、いつでも逃げられる準備はしてね(笑)。