TRANS CONTINENTS @ point
TRANS CONTINENTS via kwout
やっぱこのロゴ良いよね。(^ω^)
所用で出かけた川崎で TRANS CONTINENTS が復活してたので、ふらふらっと入ってみてあやうく散財しそうになった。ジャケット、アウター類は MD が間に合わなかったと思いたいが、他のポイントさんのブランドと大して変わらない、ごく普通のスタイルだったので、面白みに欠けたきらいはあったが、タグにでっかくロゴが付いてるシャツやカットソーなんかのインナー系は、ヨーロッパの匂いのする往年のトラコンっぽさがあるように感じたし、ジーンズも12,000円の 20%off でお買い得感があった。
90年代にちょこちょこ買ってたんで、同じ様に往年のトラコンを知ってるアラフォー世代にはノスタルジーを感じさせて充分ささる商品群…だと思うが、女子はわからん(笑)。
40代周辺のメンズカジュアルってかなりニッチだと思う。社会的にそれなりの地位を占めて行く発展途上にありながら、生活的には色んなもんを抱えているので、使えるお金をあまり持っていない。つまり貧乏(笑)。だからと言って、GAP のチープさは嫌いだし、品質が良くてもユニクロをアウターに着る気にはなれない。ニコルやJUN、イトキン、ワールドのメンズカジュアル系も若すぎて窮屈だし何だか気恥ずかしい。ZARA や TOMMY HILFIGER, Armani A/X, BANANA REPUBLIC なんかの外資系や BEAMS, UA に代表されるセレクト系なんて言う所もコストがかかりすぎて物理的に無理。
案外今のマーケットって、服を買う事から卒業したそれ程とんがってない40代周辺メンズが、チープじゃないローコスト感で、ちょろっとお洒落を楽しみながらカジュアルにトータルコーディネートできるブランドが無いのが実際の所。
そんな中で TRANS CONTINENTS は、ネーム的にこの年代にとってもササるブランドだと思う。
元々、川崎 LAZONA で TRANS CONTINENTS の前にやっていたのが、ポイントさんのブランド、UNDER CURRENT だったが、このブランドはどこを狙っていたかと言うと、Global Work や LOWRYS FARM でカバーしきれない上のエイジ(30代〜40代アッパー)でユニセックス。
それが、なかなか離陸せず、とうとうブランド単独での打ち出しをやめるなんていう話が流れていたので、後の店舗をどうするのかが業界の関心事だったが、TRANS CONTINENTS を買ってリノベーション…と言う事は、やっぱり、UNDER CURRENT でできなかった事を再びということなのかねぇ。よく分からないけど。
ポイントさんは、Global Work や LOWRYS FARM がそうであるように、店頭起点の MD が得意。店頭での売れ筋を見ながら投入数量を調整し、回転の早い単品訴求で勝負し、コンペティターの専門店が不況の波に飲まれ、軒並み昨対割れを起こしている中、数少ない好調企業のひとつである。
ただ、そのポイントさんにとっての死角が、全てを包括する、すなわち、たっているブランドが無い…という点と個人的に思う。JEANASIS がそれに近いかもしれないけど、レディースブランドだしメンズが無いとブランドとしてたっていると言いたく無い(笑)。
良い悪いは別にして、外資系のブランドはレジェンドを持っているので、ブランドとしての格、匂いというものがある。だから、低坪効率であっても、商業施設の顔としてメインを張る力を持っている。残念ながら、ポイントさんを含め、ドメスティックな SPA 系のブランドに、単一ブランドとしてどこでも通用する(都心中心ファッションビルから郊外モールまで含め)レジェンドを持ったブランドが見当たらないのが現状と言わざるを得ない。
そういった点で、トラコンのリノベーションと言うのは、一時期飛ぶ鳥を落とす勢いだったブランドが死から蘇るという背景があり、格好の素材になるであろうと思うし、ポイントさん的にもそういう意図があったのじゃまいか?(笑) ブランドサイト見てると、EST.1990 JAPAN なんて入ってるし、それとない意気込みを感じるしネ。
なかなかうまく行かないと、得意な所(店頭起点)で勝負したがる傾向になりがちだけれども、そうなるとブランドとしてアイデンティティが希薄化し拡散してしまうので、そう言う方向ではなく、ここはじっくりと構えて JAPAN 発のMode Casual Style ブランドとして、トラコンをきっちり育てて行ってもらいたいと願ってます。(^ω^)