たまっている未読を斜め読みしていたら、Gap の来期以降計画のアナウンスが LA タイムスに乗っていた。

Gap Inc. plans to expand its international presence in 2010 : L.A.Times
The San Francisco company said it would open its first Gap store in China in 2010, expand its outlet store presence abroad and launch online businesses in Canada and Britain next year.
Gap brand will also return to television advertising in November after a two-year absence, the company said.


内容的には、海外展開を広げていくことで、下記の3点。

  1. 2010年に中国へ初出店する。(GAP業態)
  2. アウトレットストアを海外へ展開していく。
  3. 来年、カナダとイギリスでオンラインビジネスをはじめる。

上記ストラテジーの発表と同時に、2年間やめていた、テレビコマーシャルを復活させるとのこと。

Gap brand will also return to television advertising in November after a two-year absence, the company said.


チェアマンの Glenn Murphy が言うには、ビジネスをリストラクチャリングしてシェアがあがってきたので、国際的なプラットフォームを広げる準備ができたと言うことらしい。

要は、ここ何年か国内が頭打ちで業績不振に陥っていた為、売上を伸ばすことより利益を伸ばすことへビジネスのコアを集中し結果が出た…と。んがしかし、それでは縮小均衡でジリ貧になるのは必定なので、海外展開を再構築してエクスパンドする…と言うことでしょうね。

9月は既存店昨対-1%まで回復してきてるので、上向いてきてはいるんだろうけど、その内訳を見ると…

* Old Navy north America: positive 13 percent versus negative 24 percent last year
* Gap North America: negative 8 percent versus negative 3 percent last year
* Banana Republic North America: negative 12 percent versus negative 4 percent last year
* International: negative 4 percent versus positive 3 percent last year
( via Gap reports mixed September : San Francisco Business Times )

GAP、Banana Republic、international のマイナスを、Old Navy 業態で取り返しているという構造で、決して、全体的に上向いているわけではない。世界的にプライスコンシャスの流れは同じということだろうね。

よって、ギャップとしては唯一未開拓の大きな海外マーケットである中国での展開を柱とし、プライスコンシャスな情勢も含め、その他海外ではアウトレットストアの出店を加速し(恐らく国内における在庫コントロールの捌け口という側面もいくらかはあるのだろう)、販売管理費がストアビジネスより劇的に少なくてすむオンラインビジネスをその他の所で展開し、そのための側面支援という意味合いでテレビコマーシャルを復活させブランド露出を増やしていくっつうことですね。

でも中国のマーケットへ参入…すでに商品は行き渡っている様にも思えるけど…本物であるならばだがw…どれだけ展開出来るでしょうね。